士業
2023.12.1 (更新日:2024.8.28)
社会保険労務士(社労士)として成功するためには、集客戦略が必要です。
集客に困っていない事務所は、必ず集客戦略を取っています。逆に言えば、集客戦略を正しく取ることさえできれば集客に困ることはなくなります。
そこで、今回の記事では以下について解説します。
・選ばれやすい社労士の3つのポイント
・社労士におすすめな集客方法
・集客を成功させるために注意すべきこと
目次
顧客から選ばれやすい社労士のポイントは、以下の3つです。
・得意分野が明確であること
・実績がある
・料金形態が分かりやすい
集客を成功させるために、「得意分野が明確であること」は大切な要素です。
社会保険労務士(社労士)として、自らの専門性(得意分野)を明確に打ち出すことは、顧客が社労士を選択する理由となります。
まず、自分の得意とする分野を具体的に定義しましょう。これは、一般的な労務管理から特定の業界に特化した労働問題、あるいは助成金の申請支援など、幅広い分野が考えられます。
例えば、IT業界専門の社労士として、特有の人事・労務問題に特化するなどです。
さらに、自分の専門分野が市場のニーズとどのようにマッチするかを考慮することも重要です。例えば、スタートアップ企業が多い地域にある事務所であれば、新規事業に伴う労務管理の複雑さを解決することが強みになるでしょう。
そして、自己の専門性をアピールするために、事務所のWebサイトやブログ、セミナー、SNSなどを活用して、具体的な事例や解決策、提供できるサービスの詳細を発信しましょう。例えば、ウェブサイトに「IT業界専門の社労士」としての事例や業界固有の問題への対処方法を紹介することで、専門性を示すことができます。
最後に、実績を通じて専門性を証明することも重要です。過去に解決したケーススタディや顧客の推薦文をWebサイトに掲載することで、潜在顧客に対して自らの専門性と信頼性をアピールすることができます。
実績の展示は、社会保険労務士(社労士)として信頼と専門性を示す上で非常に重要です。
実績を効果的にアピールすることで、顧客に対し、自事務所が提供できる価値と成果を具体的に示すことができます。
まず、過去の成功事例を具体的かつ詳細に提示することで、顧客に自事務所の解決力を示すことができます。例えば、特定の労働法案件の解決、助成金の獲得支援、労働紛争の解決など、実際に達成した成果を紹介します。
また、顧客からの推薦は、新しい顧客に対する信頼を築くのに非常に有効です。満足した顧客からの声を集め、それらをWebサイト、パンフレット、またはSNSで共有します。実際の顧客の声は、サービスの効果を実感できる証拠となります。
さらに、業界のセミナーや専門誌やオンラインメディアでの記事掲載など、外部からの認知と評価も実績の一部としてアピールできます。これらは専門知識の幅広さと影響力を示す良い機会です。
社会保険労務士(社労士)として、明確かつ透明な料金形態は顧客の信頼を獲得し、長期的な関係を築くための重要な要素です。分かりやすく公正な料金体系は、新規顧客の不安を和らげ、サービスへの期待値を明確に設定する助けとなります。
例えば、基本的な労務管理サービス、特定案件の相談料、長期契約におけるパッケージ料金など、各サービスに応じた料金を分かりやすく表示します。
また、追加料金や条件に関する情報は、顧客が後で驚かないように事前に明確に伝えます。例えば、特定の条件下で発生する可能性のある追加料金や、キャンセルポリシーなどを詳しく説明することが大切です。
社労士におすすめの集客方法は、以下の6つです。
・ホームページの活用
・セミナー開催
・SNSを活用したマーケティング
・リスティング広告の活用
・Googleマイビジネスの活用
・ブログによるSEO対策
それぞれ詳しく説明します。
社会保険労務士(社労士)としてのWeb上でのアピールをする上で、ホームページは最も重要なツールの一つです。効果的にホームページを活用することで、顧客に対して信頼性と専門性を示すことができます。
総務省の調査によれば、90.1%の企業がホームページを持っていることがわかります。
裏を返すとホームページを持っていないだけで、残り約10%の不利な立ち位置で集客しなければならないということです。
引用:総務省「令和2年 通信利用動向調査報告書(企業編)」
ホームページがないと、潜在的な顧客に対して事務所の詳細情報を伝える機会を逃すだけでなく、不信感を抱かせるリスクもあります。
そのため、サービス内容や料金、実績などを明確に掲載することが大切となり、事務所の信頼性を高めることに繋げられます。
士業のホームページについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「士業のホームページ制作会社11選!重要性や注意点なども解説」
セミナーの開催は、社会保険労務士(社労士)が専門知識を共有し、潜在顧客との関係を築く効果的な方法です。教育的なアプローチを通じて、信頼性を高め、新しい顧客層にリーチすることが可能になります。
セミナーのトピックは、社労士としての専門性やユニークな知識を示す機会です。労働法の最新の変更点、人事管理の最適化方法、助成金の活用方法など、参加者が実際に価値を感じられる内容などを提供することが大切です。
さらに、セミナーでは、理論的な説明に加えて、実践的な情報や事例研究を提供することで、参加者の関心を引きつけます。参加者と会話しやすいコンテンツやQ&Aセッションを設けることで、参加者との対話を促進し、より深い関係を築きます。
そして、セミナー後は、参加者へのフォローアップが重要です。参加者に感謝のメッセージを送り、フィードバックを求めるとともに、追加の情報提供や個別の相談を促します。
社会保険労務士(社労士)にとって、SNSを活用したマーケティングは、ブランド認知の向上、顧客との直接的なコミュニケーション、専門知識の共有といった面で非常に有効です。
社労士として成功するためには、FacebookやTwitter(X)、Instagramなどのプラットフォームを利用して、潜在顧客と繋がり、情報を共有することが重要です。
また、SNSは年代によって使用している割合が異なります。
SNSを活用する際には、ターゲットとなる顧客層がどのプラットフォームを利用しているのかを把握し、適切なコンテンツを提供することが重要です。
引用:総務省
SNSを活用することで、リアルタイムで情報を発信し、フォロワーと直接コミュニケーションを取ることができます。
リスティング広告の形式は、検索エンジン上での広告表示を指し、ユーザーの検索キーワードに関連した広告を表示する形式です。
士業として、ターゲットとなる顧客が直接検索するキーワードに合わせて広告を打ち出すことで、高い集客効果を期待できます。
また、課金形式がクリック課金であるため、広告を見ただけでの課金は発生せず、余計な費用がかからない点が魅力的です。
リスティング広告の注意点としては下記があります。
・認知拡大には不向きである
・運用コストが継続的にかかる
・専門知識を身に付けるのに時間がかかる
リスティング広告は、運用側が設定した検索キーワードに対して表示されるWeb広告のため、顕在的なニーズにはリーチしやすいですが、潜在層や認知拡大には不向きな広告形式だと言えるでしょう。
認知拡大を目的として広告運用をする場合はディスプレイ広告やSNS広告などがおすすめです。
リスティング広告を掲載する場合、継続的なコストがかかってきます。広告掲載費用や運用者の人件費などのコストを加味して運用する必要があります。
リスティング広告を自社で行う場合、広告運用の知識を身に付けるまでに時間がかかります。リスティング広告の運用知識は多岐に渡るため、すぐに身に付けることはとても難しいと考えられます。
また、分析や改善を継続的に行う必要もあり、ゼロスタートで運用を始めると成果が出るまでに時間がかかることを想定しておく必要があります。
成功事例もご紹介いたします。
配信する広告文には、広告の有用性を上げるために「独自性」が重要です。広告の有効性が高いほどインプレッション数の増加やクリック率・コンバージョン数の増加が期待でき、広告の掲載結果を最大化できるのです。
広告文の作成ポイントは複数ありますが、その中でも効果が出たターゲットコールに関しての成功事例をご紹介します。
ある程度リスティング広告での配信を続けると、獲得に繋がりやすいキーワードや広告文がわかるようになっていきます。キーワードや広告文の分析をこまめに行い、効果の期待できるキーワードや広告文を入稿することが重要です。
弊社の成功事例として、分析によって「相談窓口」という文言や対象、具体的な悩みなどを含むキーワード、広告文から獲得ができていたため下記のような広告見出しでの配信を行いました。
・【◯◯県民対象】△△の相談窓口
・△△に納得できない方へ
・納得できる△△を実現します
このような広告見出しに変えたことで、Googleリスティング広告で獲得件数約3倍、獲得率は約2.5倍になり、1件あたりの獲得単価は実施前後で40%以上改善しました。
Googleマイビジネスは、社会保険労務士の事務所やサービスを宣伝するための効果的なツールです。
このツールを使うと、Googleの検索結果やGoogleマップに自分の事務所やサービスの情報を登録できます。例えば、「渋谷 社労士」のような「地域名+専門職」での検索時に、あなたの事務所の情報が表示されるようになります。
Googleマイビジネスに掲載された情報は検索結果で上位に表示されるため、地域の潜在的な顧客がGoogleマップを使って連絡を取る可能性が高まります。これは、新しいクライアントを獲得するための強力な方法です。
登録は無料で、情報を入力するだけなので、まだ活用していない社労士の方は、ぜひ試してみることをお勧めします。
Googleマイビジネスの最大の魅力は、無料で情報を掲載できることです。無料で掲載できる情報には以下のものが含まれます。
・写真
・営業時間
・電話番号
・事務所の場所
・自社ホームページ
・最新のニュースや情報
さらに、Googleマイビジネスを活用することで、顧客からのレビューに返信することが可能になります。レビューへの返信は、顧客とのコミュニケーションを強化し、顧客満足度を向上させることに繋がります。
現代ではレビューは新規顧客が参考にする重要な情報源です。レビューに対応することで、顧客への真摯な対応をアピールし、良い印象を与えることができます。
ネガティブなレビューにもしっかり対応し、サービスの改善に役立てることが重要です。
SEO対策とは、検索エンジンの評価を高め、Webサイトの検索結果での順位を上げることです。
SEO対策の効果を実感するためには、長期間の間に継続して取り組む必要があります。しかし、SEO対策をすることでサイトへの流入数を増やすことに繋がります。
ここでは、以下の内容に沿ってSEO対策について簡単に解説します。
・検索キーワード記事にE-E-A-T対策を行う
・内部リンク対策をする
SEO対策において、E-E-A-Tはとても大切な要素です。
E-E-A-Tの具体的な内容は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
Experience(経験) | 社労士として自身の経験を示すコンテンツを提供し、独自性を強調します。 |
Expertise(専門性) | 社労士としての専門知識を示すコンテンツを提供し、自身の専門性を強調します。 |
Authoritativeness(権威性) | 自身や事務所に関する情報や資格、実績を強調し、権威が感じられる内容を記載します。 |
Trustworthiness(信頼性) | 一次情報による掲載やお客様からの口コミなど、信頼性を高める要素をホームページや記事コンテンツ内に組み込みます。 |
一次情報による掲載やお客様からの口コミなど、信頼性を高める要素をホームページや記事コンテンツ内に組み込みます。
内部リンクとは、自分のWebサイト内で他のページへと誘導するリンクのことです。
内部リンクを適切に繋ぎ合わせることで、Webサイトを訪れた人が他のページも簡単に見ることができるようになります。
また、クローラーがWebサイトを効率よく巡回できるようになるため、SEOにも良い影響を与えます。
内部リンクを設定する際には、リンク先ページの関連性が高く、内容が充実していることが大切です。
さらに、検索エンジンは関連性の高い内部リンクを評価するため、Webサイト全体の検索順位の向上にも寄与します。
内部リンクの適切なつなぎ方に関しての詳細は、下記をご覧ください。
「【検索順位を効率よく上げていく】ゼロから始めるトピッククラスター 」
社労士の集客を成功させるためには、以下の3つに注意する必要があります。
・ターゲットの明確化
・予算設定
・宣伝したい情報の整理
社会保険労務士(社労士)のサービスにおいて、ターゲット顧客を明確にすることは極めて重要です。明確なターゲット設定は、効果的なマーケティング戦略の基盤となり、資源を最も効率的に活用することを可能にします。
以下の流れでターゲットを明確化していきます。
まず、どのような顧客にサービスを提供したいかを具体的に定義します。例えば、中小企業、特定の業界(例:製造業、IT業界)、スタートアップ、または特定の規模(従業員数や年商など)の企業など、ターゲットとなる顧客層を特定します。
ターゲット顧客のニーズ、課題、関心事を理解します。例えば、労働法の変更に関する最新情報、人事管理の最適化、助成金の活用方法など、顧客が直面する具体的な問題点を把握することが重要です。
ターゲット顧客に合わせて、マーケティングメッセージを作成します。彼らの言語や関心に対応するコンテンツを提供し、彼らの課題解決にどのように貢献できるかを明確に伝えます。
ターゲット顧客が最も利用するコミュニケーションチャネルを特定し、積極的に情報を発信することが重要です。例えば、特定の業界向けの専門誌、業界イベント、ソーシャルメディアプラットフォームなどが挙げられます。
集客戦略における予算設定は、社会保険労務士(社労士)が資源を効果的に配分し、最大限のリターンを得るために欠かせない要素です。明確な予算設定により、各マーケティング活動の範囲と効果を最適化することができます。
まず、集客活動全体に割り当てる総予算を決定します。これには、リスティング広告、イベント開催、Webサイトの運用、印刷物の制作など、すべてのマーケティング予算を含みます。
そして、予算を各マーケティング活動にどのように配分するかは、設定した目標と採用する戦略に基づいて決定します。例えば、Webサイトのトラフィック増加を目指す場合、SEO対策やリスティング広告に重点を置くことが考えられます。
集客活動において、宣伝する情報を効果的に整理し、明確に伝達することは、社会保険労務士(社労士)が顧客にアピールする上で不可欠です。整理された情報は、対象となる顧客に対して社労士の価値と専門性を効果的に伝えるための基盤を作ります。
まずは、提供するサービスの特徴を明確にし、顧客がそれによってどのような利益を得ることができるかを具体化します。例えば、労務管理の効率化、法律違反のリスクの低減、助成金の最大限の活用など、顧客にとっての明確なベネフィットを提示します。
そして、ターゲット顧客に合わせて、情報を作成します。中小企業向けには助成金の活用方法、大企業向けには労務リスク管理の専門知識など、顧客の規模やニーズに合わせて情報を調整します。
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