広告
2018.11.5 (更新日:2022.8.1)
最近は広告媒体が増えすぎて、よくわからないけどYahooかGoogleに出しとけばいいんでしょ?
なんて思っているリスティング担当者なんているわけないですよね!?
確かにYahoo広告といっても何種類かあるし混乱してしまう場合もあるかもしれません。
本記事ではYCDに向いている広告はどのような形式なのか、YCDと他広告の比較などをし、YCDとはどのような広告なのかを総合的にご説明していきます。
目次
YCDは、Yahoo!コンテンツディスカバリーの略称です。
具体的には、Yahoo!ニュースと提携メディアのページ下部に表示される「おすすめコンテンツ」の箇所に表示される広告です。
参照サイト:https://ycd.yahoo.co.jp/
通常の広告は「広告枠」と表示される場合が多く、広告が嫌いなユーザーからはまず見向きもされません。
しかし、YCDでは「コンテンツ」という枠組みで紹介される為に、ユーザーが自然な形でクリックしてくれるというわけです。
広告媒体がそれほど多くなかった一昔前であれば、ユーザーは「広告枠」という認識を持つ人はごくわずかでした。
しかし、WEBが発達した昨今において、無理やりユーザーに広告をクリックさせる仕掛けだったり、強制的に広告を見せる仕組みが乱立してきたこともあって、広告のクリック率は著しく低下しています。
そこで登場したのが、YCDの最大の特徴ともいえるレコメンドウィジェット広告です。
レコメンドウィジェット広告は「おすすめ情報」という枠に表示される広告のことです。
見せ方としては…、
という一文が表記されているので、ユーザーはそれが広告だとは思いもしません。
多くのWeb広告では、ユーザーを煽るキャッチコピーで誘導させますが、YCDはそんな必要がなく、ユーザーが自らの意志でサイトを訪れてくれるという仕組みです。
YCDは、ユーザーの悩みや欲求が深い商材との相性が良いと言えます。
また、YCDの扱っている配信媒体では女性の関心が高いので、女性向け教材であれば、さらに高い反応率を叩き出すことも難しくはないでしょう。
【YCD関連コンテンツ属性】
参照:http://yahoojp-marketing.tumblr.com/post/162391654023/20170629
男性の割合は最も高い年齢層で40代の12%とされています。
ですので、YCDを使うのであれば、上記の年代と性別を対象にした商品がもっとも向いているでしょう。
ただし男性も最大12%とはいえ決して少ない数ではないので、相性が悪いというほどではありません。
【YCDと相性の良い教材の特徴】
YCDでは、悩みを解決していく形のコンテンツが高い成果を出しているのですが、実際、どのようなジャンルが成功しているのでしょうか。
一例を挙げますと…、
となっています。
普段から気になって仕方ないという悩みよりも、潜在的に意識はあるけれども、なかなか解決に踏み込むきっかけがないジャンルに関しては相性が良いです。
つまり、今すぐ何か商品が欲しいユーザーというわけではなく「機会があれば…」といったもうすぐ客や、まだまだ客に対してアプローチをかけて「顧客」にすることが可能というわけです。
YCDで出稿をしようとする方からは、このような声が多く聞かれます。
YCDは審査が厳しいという認識を持っている人が少なくないのですが、実際の審査自体は必ずしもそうではないのです。
単純に審査基準を理解していないことが原因となっています。
ポイントさえ押さえれば審査を1回で通過することも難しくないので、説明していきます。
YCDにはベース審査とエディトリアル審査の2つが存在しています。
ベース審査はYCDが定めている基本的な項目を見ていくものです。
エディトリアル審査は、掲載媒体が独自に定めている審査基準です。
つまり、YCDでの広告審査はYahoo!と広告媒体の2社が行っているわけです。
具体的な審査内容については明らかにされていませんが、内容が充実しているか、虚偽の情報がないかは重要なポイントとなっています。
また、YCDのガイドラインをみれば、どのようなサイトが推奨されるのかが一目で分かるので必ずそちらは読んでおきましょう。
→FacebookやTwitterなどSNSへの誘導リンクはNG
→RSSで構成されているWEBページは不可
→商品ページとインデックスのみなど、内容が不十分なサイトは審査に落ちるケースが多い
→サイト訪問と同時に、ユーザーの意志に関係なくソフトウェアを起動するようなサイトはNG
→オーバーレイ広告などユーザーの視界を妨げるバナー広告があるサイトはNG
→ページを離れる際、強制的に広告やアフィリエイトリンクが表示されるサイトはNG
→コンテンツの閲覧に対して、会員登録やシェアなどが必要となるサイトはNG
→サイトを開くと同時に、動画や音楽が流れるサイトはNG
YCDは、掲載不可のコンテンツが定められています。
他の広告媒体とほぼ似た内容となっていますが…、
これらはNGです。
また、曖昧な基準となるのですが、ヤフーが「不適切」と判断する商品やサービスに関しては、審査に落ちてしまいます。違法なサービスや詐欺や暴力的・年齢制限のある内容などといったところでしょう。
【その他の審査落ち例】
基本は上記に該当しなければYCDの審査をパスできますが、その他の審査落ち例としては、ユーザーに不快感を与える可能性があるもの、日本語が主体となっていないサイト、またはあまりにも文章力が稚拙で内容が理解できない場合は審査に落ちてしまいます。
ここからはYCDのメリットとデメリットについて説明します。
YCDはレコメンドウィジェットで表示をされるので、違和感がありません。
広告枠だといかにも「クリックしてね」という見せ方ですが、レコメンドウィジェットだと「お勧めサイト」という見せ方になるので、興味を持ったユーザーが自らの意志でクリックしてくれます。
だから、自然な形でユーザーを誘導することが可能となっています。
先ほども少しお話しましたが、今は様々な広告媒体があります。
中には、強制的に広告を踏ませようとするサイトもあるのですが、そのお陰で昨今では「広告は全て嫌いな層」が存在しています。
彼らは、広告というだけで毛嫌いをして、興味があるコンテンツだったとしても、クリックせず敢えて検索で情報を得ようとします。
しかし、YCDではレコメンドウィジェットによって自然なアピールが出来るので、ユーザーは「広告」と気付かない為に、広告嫌いな層のアクセスも集めることが可能となっています。
同業者が集められない層のアクセスを独り占めできるはYCDの大きなメリットと言えるでしょう。
YCDは、広告費の配信単価が安いという特徴もあります。
今の時代、広告費が高騰していますが、YCDではクリック単価9円という価格で始めることが出来るので、広告費を大きく削減できるメリットもあります。
また、YCDでは他広告媒体同様に月の予算を予め設定できるので、思っていた以上に請求がきたというトラブルがないので安心して利用して下さい。
YCDを始めるには、予めの予備知識が必要となります。
ビジネスモデルとしては、広告を打ってアクセスを集める実にシンプルな形となっていますが、集客サイトの構成を練る必要があったり、どの広告媒体に出稿すれば誘導率が良いかなどのノウハウがなければ、いくら低単価で広告を打てるYCDとは言え、広告費が垂れ流しになる危険性があります。
ただ、このサイト内でもYCDの上手な利用方法については解説しているので、本ページの情報を知っていれば、誰でも知識を得た上でYCDの運用を始めることが出来ます。
先ほどもお話しましたが、YCDではベース審査とエディトリアル審査の2つがあり、他の媒体に比べて審査基準は敷居が高くなっています。
また、この審査基準の詳細が明らかにされていないことと、随時審査基準が変更される為に、広告運用までの道のりが長いというのもデメリットと言えるでしょう。
YCDを利用した時に広告が掲載されるメディアは以下の通りです。
いずれも、知名度のある大手サイトなので、集客率は抜群となっています。
尚、YCDでは広告出稿の最低金額が26万円と設定されているので、そこも覚えておきましょう。
広告出稿枠に表示される誘導クリエイティブが必要となっています。
この部分は…、
これら3つで構成されています。
YCDにおけるクリック率に深く影響がある場所ですので、しっかりと広告文などの設定をする必要があります。
あまりにもクリック率が低い時は、画像やコピーライトを差し替えるなどの対策を施していきましょう。
尚、誘導元の画像に関してですが、肌の露出が多い画像だったり、女性の脇やバストなどを強調する画像に関しては使用不可です。また、水着画像も使用不可と制限は厳しくなっています。
テキストにおいても、ユーザーに誤解を与える可能性のある表現だったり、誇大広告とみなされる表現に関しては全てNGとなっています。
【テキスト作成時のワンポイント】
YCDは、広告に見せず広告を打てるメリットがあります。それにも関わらず、誘導クリエイティブのコピーをいかにも広告のような文章にしてしまうと、せっかくのメリットが台無しです。
ですので、ここでのコピーに関しては、ユーザーを煽るのではなく、興味を持ってもらえるキーワードを盛り込み、ユーザーが自分にとってメリットがある、または欲しい情報があることを伝えていくようにしましょう。
YCDは広告媒体ですので、当然ながら誘導先のページがなければ利用することが出来ません。いわゆる、コンテンツページと呼ばれるものです。コンテンツページはYCDの審査があるので、内容次第によっては審査に落ちてしまうこともあります。
また、媒体名や媒体社名などの表記が義務付けられているなど、細かい決まり事もあるので、それらを満たし、尚且つ審査に通過した場合のみYCDを利用することが出来るようになっています。
STEP.1 コンテンツ作成
YCDの利用はコンテンツがなくてはお話になりません。
ですので、まずは誘導先となるコンテンツを作っていきましょう。
コンテンツの中身があまりにも乏しかったり、ユーザーに誤解を与える表現が多用されているなど、YCDの審査基準を満たしていないサイトだと、審査に落ちるので作成の際はくれぐれも気を付けて下さい。
STEP.2 申込み
コンテンツの作成が終わったらYCDの利用を申し込みましょう。
必要情報を記載して送信すればOKです。
STEP.3 審査
申込み後は、YCDにて審査が行われます。コンテンツに不十分がなければ、掲載が開始されますが、審査に落ちた場合は、再度コンテンツの中身を修正して再審査となります。
【支払サイクルについて】
YCDは、基本的に毎月月末締めで請求される仕組みとなっています。
ただ、ここには26万円という最低広告費が設定されているので、お試しで出稿したいという場合は躊躇してしまうかもしれません。
今回はYCDについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
YCDは最低広告金額枠が26万円である反面、1クリック9円(CPC)からの設定で配信することができます。
同業他社がまだYCDで配信していないのであれば、特にチャンスがあるはず。売上を向上させるのは決して難しいことではありません。