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2023.12.22 (更新日:2023.12.19)
カンヌライオンズ2023のEntertainment Lions部門とEntertainment Lion for Gaming部門のダブルグランプリ。
Clash of Clansというゲームの10周年のキャンペーン。
実際には10周年であるものの、40周年としてドキュメンタリービデオやその時々で流行ったとされるビデオゲームを作成、長年愛されてきたゲームだと印象付けました。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=NgBi1PuZNdg
課題
・新規ユーザーの獲得
・他の歴史あるゲームと比べるとまだ歴史が浅い
・周年イヤーを盛り上げてより人々から愛されるゲームにしたい
・昔色々なゲームをやっていたが、Clash of Clansはやったことがない人
ターゲットインサイト
・昔やっていたゲームがまたプレイできるならやりたいかも
コアアイディア
10周年を40周年に
実際に過去に流行ったとされているゲームを作成したり、開発者によるドキュメンタリーを作成したりと、偽の40周年でありながら細かい部分まで丁寧に作りこまれています。特にゲームに関しては80年代にアーケードゲーム、90年代にレースゲーム、2000年代にRPGと、それぞれの時代に合わせて本当に当時流行っていそうなゲームが考えられており、ビジュアルも作りこまれているので、「こんなゲームあったかも」と懐かしく思ってしまいそう。近年レトロブームが起きているように、人は懐かしいものに惹かれやすいと思うので、懐かしいイメージを持ってもらうことで、ゲーム自体にも、ゲームの世界観にも興味を持ってもらい、まずは調べてもらうことに繋がるのではないかと感じます。
また今回作成した偽の昔流行ったゲームを実際にプレイできたり、昔発売されていたとされる(実際には発売されていないが)グッズが販売されたりと、ユーザーを巻き込んで40周年を盛大に祝おうとする姿勢が見られました。偽を突き詰めてユーザーを巻き込んだエンタメにしている点にこのPRの面白さがあると感じました。
結果
メディアを介していないにも関わらずYouTubeのトレンド動画第1位となり、総再生回数は6,500万回を超えるなど大きな話題を呼びました。
※個人の見解です。