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2023.11.27 (更新日:2023.11.27)
フランスでは100万台の電気自動車が普及したものの、充電ステーションがたった8箇所しか無く、長距離での使用が難しかった。
しかし、公共の充電ステーションを建設するには制約があった。そこでルノーは、電気自動車のドライバーと家庭用充電器の所有者をつなぐアプリ「ルノー・プラグイン」を開発した。ドライバーは近くの利用可能な家庭用充電器を探して予約でき、充電器の所有者はそれを貸し出すことで収益が得られる、いわば充電スポットの”Airbnb”となった。
出典:https://youtu.be/rI-FCxwtRH0
・特に地方では電気自動者の充電ができる場所が少ない
・電気自動車を保有している人
・充電の懸念が解消されるなら電気自動車を購入しても良いと考えている人
・せっかく車を買ったのに、充電施設が少なすぎて遠出できない
・電気自動車なら助成金が出るから本当は電気自動車を買いたい
・充電に1時間くらいかかるのでその間暇
・電気自動車の充電スポットがない地方都市にはなかなか足を踏み入れられない
・ガソリンスタンドと同じくらい多くの充電スポットがあればいいのに
・現地の人の家庭用充電器とその地に足を踏み入れた人をつなぐ
→現地の人にとって充電器を貸すだけでお金になる、借りる人にとっては充電を気にせずに色々なところに行ける=win-win
・自社だけの利益だけでなく、全体で考えている
→結果、別の会社の電気自動車も使用出来るので自社の利益も上がるし、地球にも良い
→地方創生もでき、ブランドの好感度を上げられる
1.4億のインプレッション、3万人以上のユーザーを獲得し、70万€に相当するメディア効果を得た。
家庭用充電器の所有者の新たな収入源を確保し、電気自動車のドライバーの生活の質向上を実現し、多くの生活者に影響を与えた上、電気自動車の利便性を向上することで自動車の排気ガスによる環境汚染改善にも貢献したことが評価されたのではないだろうか。
日本では、電気自動車は助成金などの援助は行われているが未だに普及が進んでいない。一時的な金銭的援助ではなく、普及しない根本の問題を改善し、より多くの生活者を巻き込む解決策の提示が必要だろう。
※個人の見解です。