The Government of Tuvalu「The First Digital Nation」(The Government of Tuvalu)

ツバルの政府が公開したスピーチ動画。ツバルは地球温暖化による海面上昇で近い将来に海に沈むと言われており、海に沈めば国としての権利などすべてを失うことになる。
そこでツバルはCOP27で世界初のデジタル国になることが国として生き残る方法だと発表した。

出典：https://www.youtube.com/watch?v=b7QKboSOxUw

課題

地球温暖化による海面上昇により国家が水没し、国家としての存続が危うくなっている

ターゲット

COP27に参加した人

ターゲットインサイト

・気候変動に関して対策を打たないといけないのは理解しているが、具体的にまだ行動に移せていない、目標を達成できていない
・環境保全より経済成長を優先させたい

コアアイディア

・技術を用いて社会問題に対する問いかけを行った
・世界初のデジタル国家=先進的な国家としてのイメージを付け、無くしてはいけない国家として認知させる

弊社メンバーの考察①

課題：海面上昇に対する施策が打てていない、予算を割いてもらえない

ターゲット：国際機関や世界中の人々

ターゲットインサイト：海面上昇という課題を認識しているのにもかかわらず、問題意識が低い

コアアイディア：メタバースというトレンドなトピックを用いて、「メタバースに存在する国」としてしか、生き残る手段がなくなっているという、皮肉。
メタバース分野は世界中で技術発展のために予算を多く投じられている中で、環境問題の優先度を下げられていないかというメッセージ。

弊社メンバーの考察②

課題：気候変動による海面上昇で領土が水没することで国家が消滅する

ターゲット：国連やそこに所属する諸国、先進国

ターゲットインサイト：気候変動など環境問題に対して取り組みを進めている国家でありたい

コアアイディア：ツバルをThe First Digital Nation(世界初のデジタル国家)と位置付け、9カ国からその承認を得ているというプロモーションを作成し、国家が認められる条件として領土があるという概念を覆すことによって、国としての注目度や環境問題に対する意識を高める。
デジタル国家としての存続をただ行うのではなく、デジタル国家の承認という名目をフックに、ツバルの水没を防ぐことへの支援を集める施策になっている。

地球温暖化による様々な問題は長い間議論が行われているものの改善に向かっているとは言えない。そんな中、最新技術を活用した新しい手段によって人々の注目を集めることに成功した。より課題を身近に感じさせ、当事者意識を持たせることが大切なのではないだろうか。

※個人の見解です。