AdVenture Space
2024.2.7 (更新日:2024.2.6)
茨城のおさかな市場にて掲出されていたOOH。「体験王国いばらき」の女王の設定でPRを担っていたデヴィ夫人を起用。各ポスターのデザイン形式は同じものの、それぞれ違ったインパクトのある広告となっています。
デヴィ夫人本人が本OOHについて言及しているInstagram投稿
・都道府県魅力度ランキング最下位
→21年以来12度目の最下位になってしまい、最下位からの脱却を図る。
・茨城を「観光地」として認識していない関東近辺在住の人
・身近で”今まで経験したことのない面白い体験”をしたい
魅力度ランキング最下位の茨城県を、80歳超えた今でも、ド派手なことに挑戦し続けるデヴィ夫人がPRすることで、「茨城は今までにない衝撃体験ができる!」という気付きを与える。
都道府県魅力度ランキングで常に下位に属している茨城県。関東地方であるにもかかわらず、栄えている印象がなければ、コレといった観光資源が思い浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。
そんな地味なイメージを逆手にとったのが今回の広告。華やかな装いのデヴィ夫人が、茨城県でしかできない「体験」をしているビジュアルから、魅力を訴求。御年83歳のデヴィ夫人は今でもバラエティで引っ張りだこ。体を張ることもいとわないデヴィ夫人がハデな装いでハデな体験をすることでギャップを引き出し、”インパクト”を生み出すことに成功しています。
実はデヴィ夫人、自身の父方のルーツが茨城の武士であったことを明かしており、夫人本人も茨城愛の強いのです。そういった背景を知らない人が、この広告を見て「どうしてデヴィ夫人を起用したのか」検索行動に移るケースもあったのではないでしょうか。
加えて、「コスプレ爆破ツアー」や「竜神大吊橋のナイトバンジージャンプ」「自分で作るメロンモンブラン」など、他の都道府県ではできないような体験ツアーを紙一面を使ってアピールし、意外性を生み出しています。元々の観光地としての期待のハードルが低いからこそ、「こんな魅力があったのか」といった気づきのある広告で、「ちょっと茨城県いいかも」を誘発する広告となっています。