SNS運用
2018.11.22 (更新日:2022.7.22)
以前は、Facebookに投稿すると反応があったにも関わらず、なんだか最近は反応がイマイチといったことはありませんか?
実は、これ…多くの方が悩んでいることなのです。Facebookは利用者数も増えて、ユーザーも様々なコンテンツをフォローするようになりました。
つまり、今までであれば、自社だけのフォローだったのに対し、複数フォローをすることによって、表示回数などに差が生まれてきているのです。
これが、Facebook上で反応がなくなっている一番の原因と言えるでしょう。
では、この問題を解決する為にはどうしたらいいのでしょうか。
それは、エンゲージメントを理解することでしょう。
エンゲージメントを理解して、Facebookの運用を行っていけば、確実にファンの反応を捉えて、ビジネスに繋がるFacebook運用が可能となります。このページでは、Facebookのエンゲージメントについてお話していきます。
目次
一般的にいうエンゲージメントとは「愛着を持つ」という意味を持っています。ビジネスに置きかえると、ユーザーがどれだけ企業やサービスに対して愛着を持っているか、つまりは好意的であるかというわけです。
元々、エンゲージメントといった言葉は経営において使われることが多かったのですが、FacebookなどのSNSが普及してきてからは、この場においても使われることも多くなり、最近ではマーケティング要素の強いワードとして認識されるようになっています。
と、少し小難しく説明をしましたが、結論から言うと、企業と消費者の信頼関係を表す言葉と覚えておくのが良いでしょう。
前項にて、エンゲージメントは、企業とユーザーの信頼関係を表す言葉と言いましたが、これがFacebookに置き換わるとどうなるのでしょうか。その点について紹介していきます。
Facebookにおける、エンゲージメントは、ユーザーとの交流回数、つまりは閲覧回数ということができるでしょう。
例えば、企業が広告を打ったり、投稿をした際に、どれだけのユーザーがアクションを起こすかということです。
投稿に対して閲覧回数が多かったり「いいね」の回数が多ければ、エンゲージメントが高い状態と言えると思います。そして、こうしたアクションが増えれば増えるほどにエンゲージメントは高くなっていくのですが、その場合も当然あります。
企業が一生懸命に投稿してもアクセスもなく「いいね」すら押してもらえない。このような状況はエンゲージメントが低く、情報を発信しても意味をなさないのは言うまでもありません。
では、企業はエンゲージメントをどのように利用していけばいいのでしょうか。
前項にて、Facebook上でのエンゲージメントの意味を紹介したので、この利用方法については深く掘り下げて解説せずとも、既にお気付きでしょうから、軽く触れる位に留めておこうと思います。
簡単に言ってしまえば、エンゲージメントを見て「ユーザーとの距離感」を図るのが正しい使い方です。そして、自社の情報やコンテンツがユーザーからどのように思われているのかも把握することができるでしょう。
①ユーザーへのアピール
②自社コンテンツのへの興味
この2つを図るのがFacebookによるエンゲージメントの理想的な使い方と言えるでしょう。ですので、この数字をみて、自社コンテンツを改善していくことがお勧めです。
さて、エンゲージメントですが、この値の単位は「率」となります。
この数字が高ければ高い程に自社コンテンツはユーザーに届いていることになるのですが、エンゲージメント率はどのようにして算出されているのでしょうか。
この計算式は実にシンプルで、以下の通りです。
(いいね!+コメント+シェア+クリック)÷投稿のリーチ数=エンゲージメント率
ここで覚えておきたいのは…
は「ユーザー単位」で計算されるということです。
例えば、一人の型が「いいね!」「コメント」「シェア」をしたとしましょう。
アクションの数としては3になるのですが、同じ方が行動を取っている為に1つの反応としてカウントされます。
この計算式にしていないと、エンゲージメント率が高いにも関わらず、Facebookからの売上やLPへの誘導が極端に低いということもあるので、この計算式の方が良いでしょう。
前項で説明した計算式ですが、以前は別の計算式が用いられていました。
3年ほど前までは、エンゲージメント率は…
(いいね!・コメント・シェア総数)÷ページのファン数
で計算をされていました。
現行の計算式との目立った違いは…
となっており、新計算式の方がより確実な情報を算出できるようになっているのがお分かり頂けるでしょう。
このように、計算式が変わったわけですが、新しい計算式によって、よりユーザーの反応が明確に分かるエンゲージメント率が測れるようになってきました。これによって、いくつかメリットが出てきたので、そのポイントを紹介していきます。
おそらく、あなた自身も経験があると思うのですが、興味のあるページに飛んでも「いいね!」をせずに、そっとページを閉じる。旧計算式ではこれを含めていなかったのですが、実情を考えれば、投稿に対して興味を持ち、ページに足を運んだユーザーをカウントしないというわけです。
しかし、アクセスを計算式にいれたことによって、いいね!をしなくても興味のあるユーザー数を把握できるようになったわけです。このクリックの評価によって計算式はより確実なものとなりました。
先ほども少し触れましたが、同じ一つの記事に対して一人のユーザーが複数アクションを起こしてくれることもあります。これをそのまま計算に取り入れてしまうと、反応しているのは、僅かひとりにも関わらず、良いデータが出ることもあるでしょう。
これでは、正確な情報収集が出来ないので、新計算式ではユニークユーザー数で計算していくようになっています。
Facebookでのエンゲージメント率を出すのに最も難しいのは、どのユーザーを対象にするかといったことです。旧計算式では全てのユーザーを対象にしていたのですが、この場合だと、ファンの数が増えるほどにエンゲージメント率が下がることもありました。
その理由は、既に動いていないユーザーもカウントされていたからです。Facebookユーザーは様々で毎日利用している方もいれば、時々しか開かない方もいるでしょう。さらには、既に利用を止めたユーザーもいるはずです。
その為、総数で計算してしまうと、なぜか反応があるにも関わらずエンゲージメント率が低下するといった不思議な現象が起きてしまうのです。その為、新計算式ではアクティブユーザーのみを対象とすることで、より正確なデータを出せるようにしています。
では、このエンゲージメントですが、どのようにして確認することができるのでしょうか。今まで、エンゲージメントについて無関心だった方は「難しかったりしないのかな?」と不安になるでしょうが、確認方法はとてもシンプルなので安心して下さい。
まずはFacebookにログインをします。
その後、エンゲージメントを確認したいFacebookページに移動をして、画面上部にある「インサイト」というタブをクリックして下さい。
下記の画像を見ると分かりやすいと思います。
インサイトをクリックすると上図のようなページになるはずです。
任意の項目をクリックすることで、エンゲージメント率をみることができるようになっています。
尚、エンゲージメント率については記事個別で算出されているので、この部分に着目することによって、自サイトのファンに対してはどういった情報だと反応を取れるのかを調べることもできるでしょう。
エンゲージメント率を気にするマーケッターの中には「数字」だけを気にしてしまう傾向もあるのですが、その数字によって、ユーザーの興味ある情報を推測することが可能となっていますので、ぜひ役立てて欲しいと思います。
エンゲージメント率の数字をアップさせていくことが、ビジネスの成功に繋がっていくのは、既にここまで読んで頂ければお分かり頂けたと思います。
では、どうしたらエンゲージメント率を伸ばしていけるのでしょうか。
そのポイントを紹介していきましょう。
私たち人間は、決まったライフサイクルで生活しています。
つまり、Facebookを見る時間も大体は決まっていると予測できるでしょう。
さて、ここで考えて欲しいのですが…
A 時間を決めずに投稿
B 時間を決めて投稿
この選択だと、どちらがエンゲージメント率が良くなるでしょうか。
答えはBです。
なぜなら、今お話したように、人はFacebookを見る時間がある程度は決まっているからです。その為、時間をバラバラにして投稿してしまうと、ユーザーにとっては不親切な更新となり、結果に繋げることは難しくなります。
ただ、これが最初からできるかと言うと、コンテンツのユーザー層がどの時間帯にアクセスしているかが分からないので、できないでしょう。ですので、まずは、似たような内容の投稿を時間を分けて行い、そこで一番反応の良い時間帯を見つけて投稿していく手順を踏んでいくことで、一番反応のある時間帯が明確になってくると思います。
これはビジネスのごく基本的なことですが、ページのファンに向けた内容を投稿する必要があります。例えば、女性向けのコンテンツにも関わらず、男性向けの話題を投稿して反応があるでしょうか。
当然、ありません。
それどころか、ユーザーがコンテンツから離れていくことでしょう。ですので、自社のコンテンツのユーザーが求めている情報をしっかりと把握して、ピンポイントで情報を届けていくようにしましょう。
そうすることによって、ユーザーは自身にとって有益な情報を配信してくれるコンテンツだと再認識して、チェックすることが日課となり、結果、エンゲージメント率が上がってきます。
どういった内容の情報を投稿するかはエンゲージメント率を上げていくのに非常に重要なポイントとなってきます。そこで参考にしたいのが、過去の情報です。今まで投稿した記事の中でエンゲージメント率が高いものを拾っていき、その内容を分析していきましょう。
そうすることによって、ユーザーが求めている内容を把握できるはずですから、あとは、同じスタンスでジャンルの同じ情報を配信していけば、それがユーザーの求めている情報なわけですから、自然とエンゲージメント率は高まっていくはずです。
上記3つがエンゲージメント率を直ぐにアップできる方法となっていますが、その他に、写真や動画を使ってみたり、文面を短くして分かりやすくするなども効果的ですので、ぜひ試してみて下さい。
以上、Facebookのエンゲージメントについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
WEBで戦略を立てていくには、細かいデータを拾っていくことがとても重要です。
何となく、とりあえずといった「感覚」に頼ったことはせず、エンゲージメント率をチェックして、自社コンテンツのユーザーが求めている情報を発信していくようにしてみて下さい。
慣れない内は面倒かもしれませんが、実際のところエンゲージメント率のチェックは簡単ですし、データ分析も難しくないので、チェックする習慣をつけて、Facebookでのビジネスを拡大していきましょう。