士業
2023.8.9 (更新日:2024.10.31)
SEOは、弁護士や法律事務所にとって必要なWebマーケティング戦略の一つです。
検索エンジンで上位表示を獲得し、集客を増やすためには、適切なSEO対策が不可欠です。
本記事では、以下の3点を詳しく解説します。
・弁護士がSEOに取り組むべき理由
・法律事務所・弁護士のSEO施策
・今後のSEOトレンドを踏まえたSEO成功法
弁護士で集客にお困りの方は、こちらの記事を参考にしてください。
「弁護士の集客方法は?効果的なWebマーケティングを解説
弁護士がSEOに取り組むべき理由は、以下の4つです。
・弁護士の数が増え続けている
・弁護士を探す方法がインターネットに変化した
・事務所の認知力向上につながる
・維持費用が低い
弁護士の数が増え続けている現状は、弁護士にとって競争が激化していることを意味しています。
実際に、日本弁護士連合会(日弁連)の統計によると、弁護士の数は増加傾向にあり、日弁連設立当初の1950年には5,827人の弁護士がいましたが、その数は2022年5月31日現在で44,101人にまで増加しています。
特に女性弁護士の増加は、1990年には766人だった女性弁護士の数が、2022年には8,630人となり、約11倍に増えています。
この増加傾向は、法律業界における男女比の改善だけでなく、弁護士という職業の需要増加を示しています。
特に、インターネットの普及により法律情報へのアクセスが容易になった現代社会では、弁護士の専門的な知識と経験が求められています。
また、弁護士の増加は地域間の弁護士数の格差を縮小する可能性もあります。特に地方における弁護士不足は深刻な問題となっており、弁護士の増加は地方の法律サービスの充実に良い影響を与えると期待されます。
以上のように、弁護士の数が増え続けている現状は、弁護士業界の活性化を示す一方で、弁護士個々人にとっては競争が激化することを意味します。
そのため、SEO対策を通じて自身の弁護士事務所の認知度を高め、顧客獲得につなげることが求められます。
(参考:日本弁護士連合会)
近年、弁護士を探す際の方法として、インターネットの利用が増えています。
特に、弁護士ドットコムとマクロミル社が行ったアンケート調査によれば、弁護士に相談したい場合、半数近くの人が「インターネットで検索して探す」と回答しています。
探し方 | 回答率 |
インターネットで検索 | 40.2% |
知人を通じて紹介 | 16.8% |
行政機関・役所に問い合わせ | 11.5% |
(参考:弁護士ドットコム)
さらに、弁護士に相談する前に、その弁護士の情報をインターネットで確認する人が9割以上という結果が出ています。
具体的には、弁護士事務所のホームページを確認する人が91.0%と最も多く、次いで弁護士のブログを確認する人が29.2%、フェイスブックを確認する人が8.9%となっています。
これらの結果から、インターネットを活用した弁護士探しは、現代社会における重要な手段となっていることが明らかです。弁護士自身も、この傾向を理解し、自身の情報を適切にインターネット上に掲載することが求められています。
SEO対策を行うことで、弁護士事務所の認知度を向上させることが可能です。
具体的には、SEO対策を行うことで、検索エンジンの結果ページ(SERP)での表示順位が上がり、より多くのユーザーに自身の事務所の存在を知ってもらうことができます。
例えば、Googleの検索結果では、上位に表示されるウェブサイトほど多くのクリックを獲得します。以下に表示順位におけるクリック率の表を示します。
表示順位 | クリック率 |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
(参考:SISTRIX)
上記のように、検索結果の上位に表示されることで、多くのユーザーからのクリックを獲得し、それが事務所の認知度向上につながります。
さらに、SEO対策を通じて提供する質の高いコンテンツは、ユーザーに対する信頼性を高め、事務所のブランドイメージを向上させる効果もあります。
これらの要素は、最終的には新たなクライアント獲得につながるため、SEO対策は弁護士事務所にとって重要なマーケティング戦略となります。
SEO対策は、維持費用が低いことから弁護士事務所のWebマーケティング戦略として注目されています。
一般的に、広告による集客活動は高額な費用がかかることが多いです。特に、リスティング広告は、クリックごとに費用が発生するため、流入数を獲得するためには相応の広告費が必要となります。
一方、SEO対策は、初期の設定やコンテンツ作成に一定の費用がかかるものの、その後は検索エンジンから自然に訪問者を獲得することができます。
以下に、SEO対策とリスティング広告の費用を比較した表を示します。
集客手法 | 初期費用 | 維持費用 | 長期的な流入獲得 |
SEO対策 | 中 | 低 | 可能 |
リスティング広告 | 低 | 高 | 広告費をかけ続ければ可能 |
このように、SEO対策は初期投資を要しますが、長期的に見れば維持費用の低さが明らかとなります。したがって、持続的な集客を目指す弁護士事務所にとって、SEO対策は非常に有効な手段と言えます。
また、SEO対策と同様の検索結果画面におけるマーケティング手法としては、MEO施策(マップ検索エンジン最適化)に取り組むことも有効な手段と言えます。
例えば、MEO施策に取り組むと下記画像のように検索結果画面上位に法律事務所の名前を表示させることができます。
MEOについて、詳しく知りたい方は、無料でウェビナーのアーカイブが見られるのでチェックしてください。
「【Googleマップで上位表示させるには】今すぐできるMEO対策」
法律事務所・弁護士のSEO施策として以下のポイントが重要です。
・依頼者が検索する複合キーワードを選ぶ
・相談内容ごとにページを分ける
・E-E-A-Tを高める
・検索ユーザーの疑問が解決するコンテンツを作成する
・キーワードを意識したタイトルをつける
まずは、SEO施策として依頼者の検索する複合キーワードを選ぶことが重要です。
複合キーワードは、ユーザーが具体的な情報を求めて検索する際によく使用されます。
例えば、「東京 離婚 弁護士」は「交通事故 弁護士 無料相談」などの、キーワードが複合されたニーズが具体的なキーワードのことです。
単一キーワードと複合キーワードの違いの表を以下に示します。
単一キーワード | 複合キーワード | |
検索ボリューム | 高 | 低 |
ニーズの明確さ | 低 | 高 |
競合 | 高 | 低 |
コンバージョンに繋がるか | 低 | 高 |
複合キーワードは、ユーザーのニーズが明確なのでニーズを満たしたコンテンツ作りが比較的簡単に行えます。
そのため、複合キーワードを適切に選択し、ウェブサイトのコンテンツに組み込むことで、検索エンジンからの流入を増加させることが可能になります。
法律事務所のウェブサイトでは、相談内容ごとにページを分けることが重要です。例えば、「離婚」「相続」「交通事故」など、それぞれの案件に対して専用のページを作成することで、ユーザーが求める情報を直接提供することができます。
さらに、Webページを適切に評価するために巡回しているロボット(クローラー)からもユーザーに役立つウェブサイトと認識され、評価が高まります。
そのため、多くのページが検索結果画面にランクインして、より多くの流入をウェブサイトに集めることができます。
GoogleのSEO評価基準であるE-E-A-Tは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の頭文字を組み合わせたものです。
これらはGoogleがウェブ上のコンテンツの質を判断する際に重視する4つの要素で、それぞれがウェブコンテンツの質を評価する際の重要な視点となります。
経験とは、記事の作成者がそのトピックについてどれだけの直接的な経験を持っているかを示します。例えば、実際に経験のある事例を用いたコンテンツは、経験したことのない人のコンテンツよりも信頼性が高いとされます。
専門性とは、ウェブサイトのコンテンツがその分野に特化した内容であることを示します。他のどこにもない、専門的な情報を提供するコンテンツは、質が高いと評価されます。
さらに、トピックに対する情報の網羅性が高く、ユーザーのニーズを満たしていると専門性があると評価されます。
権威性とは、他からの評価や認知度を示します。例えば、弁護士の相談においては、新人の弁護士よりも経験豊富な弁護士の相談が信頼されます。このように、実績や評価が高いほど、権威性は高まります。
信頼性とは、ウェブサイトやそのコンテンツが信頼できるか、信頼性のある情報を提供しているかを示します。例えば、法律に関する情報を提供する際、現役の弁護士が書いた情報は、見習い弁護士が書いた情報よりも信頼されます。
また、引用元の情報が一次情報のものを使用しているウェブサイトは信頼性の高いと評価されます。
E-E-A-Tを意識し、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供することが重要です。
SEO対策の一環として、検索ユーザーの疑問を解消するコンテンツの作成は非常に重要です。
具体的には、弁護士や法律事務所に関連する疑問や問題を解決する情報を提供することが重要です。例えば、「離婚手続きの流れは?」、「交通事故での賠償金額の計算方法は?」、「遺産分割の手続きは?」など、具体的な問題解決につながる情報を提供することで、ユーザーからの信頼を得ることができます。
また、これらの情報を提供する際には、専門的な知識をわかりやすく解説することが求められます。
さらに、これらのコンテンツを作成する際には、SEOの観点からもキーワードの選定や適切な見出しの設定など、検索エンジンがコンテンツを理解しやすい形にすることが重要です。
記事やページのタイトルは、検索エンジンがそのページの内容を理解するための重要な要素です。
そのため、タイトルには検索キーワードを含め、そのページが何についてのものなのかを明確にすることが求められます。
今後のSEOトレンドを踏まえたSEO成功法として、以下の3点が重要です。
・ユニークな独自コンテンツの追加方法とは?
・網羅的にクエリを対策
・コンテンツの一貫保つための定期的なリライト方法
独自コンテンツとは、自分自身の経験や知識を活用して作り上げた、他にはない視点のコンテンツのことを指します。これはSEOの要となる要素であり、Googleが評価を行う基準の一つでもあります。他とは一線を画したコンテンツは評価を受けやすく、その結果、検索順位の向上に寄与します。
独自コンテンツを構築するためには、選定したテーマに関する深い知識や自身の体験、経験を基にしたデータをまとめることが重要です。他のページを参照しながらも、自分だけの言葉で表現することで、コンテンツの独自性を高めることが可能です。
SEO対策を行う際、特定のキーワードだけに焦点を当てるのではなく、検索クエリ全体を網羅的に対策することが重要です。ユーザーが様々な検索クエリを用いて情報を探しているため、一部のキーワードだけに対策を行っても、全てのユーザーに対応することは難しいからです。
検索クエリの網羅的な対策を行うためには、Googleのキーワードプランナーを活用します。
Googleのキーワードプランナーを活用して、キーワードを洗い出すことで多様な検索クエリに対応したウェブサイトを構築することができます。
SEO対策の一環として、ウェブサイトのコンテンツを定期的にリライトすることが必要です。検索エンジンが新鮮な情報を好むため、古い情報を更新することで検索エンジンの評価を高めることができるからです。
また、ユーザーにとっても最新の情報を提供することで、ウェブサイトの信頼性を高めることができます。
定期的なリライトでは、ウェブサイトの各ページの更新日を確認し、古い情報が含まれているページを特定します。次に、そのページの内容を見直し、必要な情報の追加や不要な情報の削除、表現の改善などを行います。
弁護士・法律事務所がSEOを始めるためには、「自社で対策を行う方法(インハウス)」と「外部に委託する方法(外注化)」の2つがあります。
今回は、株式会社WonderSpaceが実際にお手伝いさせていただいたベリーベスト法律事務所で、SEOを実際に実践した事例を紹介します。
ベリーベスト法律事務所は、SEO対策の一環としてトピッククラスター構造を構築しました。
トピッククラスターとは、1つの注視したい記事(ピラー)に関連する複数のサブトピック(クラスター)を作り、それらを内部リンクで結びつけることで、サイト全体の主題のSEO評価を高める手法です。
その結果、月間検索ボリュームが49,500のキーワードで検索結果1位を獲得する成功を収め、月間想定流入数は12,375人、リスティング広告費として換算すると、月約1237円分の成果を出すことができました。
ベリーベスト法律事務所の事例は、適切なSEO対策が法律事務所の集客に大きな効果をもたらすことを示しています。
SEOの成功は、専門家の手に委ねることで、効果を最大限に引き出すことが可能です。特に株式会社WonderSpaceではSEOの相談を無料で行えます。
株式会社WonderSpaceに無料相談を行うメリットは、以下の2つです。
・法律事務所における実績がある
・事務所に合わせて幅広くサポートできる
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さらに、株式会社WonderSpaceは、SEO対策の他にもSNS運用、リスティング広告の出稿といった基本的な手法から、事務所の特性に合わせたブランディング戦略やコンテンツ作成まで、幅広くサポートできます。
そして、事務所に合わせたサービスを提供することで、競合との差別化を図ることができます。
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弁護士がSEOに取り組むことは、競争が激化する現代において非常に重要です。
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