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2023.12.8 (更新日:2023.11.28)
カンヌライオンズ2022のInnovation部門グランプリでオーストラリアとニュージーランドの最大手損害保険会社のSuncorp Groupが行ったプロジェクト。
毎年自然災害で多くの家が損壊をしている状況を受け、大学や研究機関と協力して「壊れない家」を開発し、オーストラリア政府も巻き込んだプロジェクトとなった。
出典:https://youtu.be/9TLkHQ7KNWo?si=ZoiBGmzrneEiqoeE
・自然災害による被害が多い
→被害者への保険金支払い額がとても多い
・オーストラリアとニュージーランドに住んでいる人
・自然災害が起きたとき、自分の家も壊れてしまうのではないか不安
・保険に入っていたら金銭的な補償はしてもらえるが、家自体は戻ってこないという諦め
・加入者からの収入を上げるのではなく、そもそも被害にあう人を減らして出費を減らすことに注目した
・ブランドへの好感度を上げて加入者増加を目指す
・基本的に何か災害が起きてから対応するのが業務の保険会社が災害での被害を抑えることに注力
オーストラリア政府に 6 億ドルのレジリエンス基金を創設するきっかけを作った
保険会社なので基本的にはなにか自然災害が起きたあとの対応が主な業務になるところを、被害を防ぐ方に注力しているのが新しいと感じた。結果的に損害を防げたら保険料の支払いも減らすことができるし、住人は家が壊れなくなるのでWin-winの施策。
ステークホルダーの利害は矛盾しがちだが、多くのステークホルダーの課題を解決しメリットをもたらせる施策であることが評価されたのではないだろうか。
※個人の見解です。