士業
2023.8.10 (更新日:2024.8.28)
リスティング広告は、弁護士や法律事務所にとって必要なWebマーケティング戦略の一つです。競争激化する法律業界において、事務所の成長の強化に直結する戦略のため、力を入れる必要があります。
本記事では、以下の3点を詳しく解説します。
・弁護士がリスティング広告に取り組むべき理由
・弁護士がリスティング広告を導入する場合の注意点
・リスティング広告の成功事例
弁護士で集客にお困りの方は、こちらの記事を参考にしてください。
「弁護士の集客方法は?効果的なWebマーケティングを解説」
目次
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの主要な検索エンジン上でユーザーの検索キーワードに基づいて表示されるテキスト型の広告です。
例えば、ユーザーが「交通事故 弁護士」と入力すると、キーワードに関連する広告が上位に表示されます。
また、テキスト型の広告なので、ユーザーの関心やニーズに直接応える形で情報を提供することが可能となります。
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでの出稿が主流となっており、広告主はクリックされるごとに費用を支払うシステムが一般的です。
弁護士がリスティング広告に取り組むべき理由は、以下の3つです。
・弁護士の数が増え続けている
・弁護士を探す方法がインターネットに変化した
・事務所の認知度向上につながる
弁護士の数が増え続けている現状は、弁護士にとって競争が激化していることを意味しています。
実際に、日本弁護士連合会(日弁連)の統計によると、弁護士の数は増加傾向にあり、日弁連設立当初の1950年には5,827人の弁護士がいましたが、その数は2022年5月31日現在で44,101人にまで増加しています。
特に女性弁護士の増加は、1990年には766人だった女性弁護士の数が、2022年には8,630人となり、約11倍に増えています。
この増加傾向は、法律業界における男女比の改善だけでなく、弁護士という職業の需要増加を示しています。
特に、インターネットの普及により法律情報へのアクセスが容易になった現代社会では、弁護士の専門的な知識と経験が求められています。
また、弁護士の増加は地域間の弁護士数の格差を縮小する可能性もあります。特に地方における弁護士不足は深刻な問題となっており、弁護士の増加は地方の法律サービスの充実に良い影響を与えると期待されます。
以上のように、弁護士の数が増え続けている現状は、弁護士業界の活性化を示す一方で、弁護士個々人にとっては競争が激化することを意味します。
そのため、リスティング広告を通じて自身の弁護士事務所の認知度を高め、顧客獲得につなげることが求められます。
(参考:日本弁護士連合会)
近年、弁護士を探す際の方法として、インターネットの利用が増えています。
特に、弁護士ドットコムとマクロミル社が行ったアンケート調査によれば、弁護士に相談したい場合、半数近くの人が「インターネットで検索して探す」と回答しています。
探し方 | 回答率 |
インターネットで検索 | 40.2% |
知人を通じて紹介 | 16.8% |
行政機関・役所に問い合わせ | 11.5% |
(参考:弁護士ドットコム)
さらに、弁護士に相談する前に、その弁護士の情報をインターネットで確認する人が9割以上という結果が出ています。
具体的には、弁護士事務所のホームページを確認する人が91.0%と最も多く、次いで弁護士のブログを確認する人が29.2%、フェイスブックを確認する人が8.9%となっています。
これらの結果から、インターネットを活用した弁護士探しは、現代社会における重要な手段となっていることが明らかです。弁護士自身も、この傾向を理解し、自身の情報を適切にインターネット上に掲載することが求められています。
リスティング広告を行うことで、弁護士事務所の認知度を向上させることが可能です。
具体的には、リスティング広告を行うことで、検索エンジンの結果ページ(SERP)での表示順位が上位になります。
そのため、より多くのユーザーに自身の事務所の存在を知ってもらうことができます。
例えば、Googleの検索結果では、上位に表示されるウェブサイトほど多くのクリックを獲得します。以下に表示順位におけるクリック率の表を示します。
表示順位 | クリック率 |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
(参考:SISTRIX)
上記のように、検索結果の上位に表示されることで、多くのユーザーからのクリックを獲得し、それが事務所の認知度向上につながります。
さらに、リスティング広告を通じて提供するニーズを深める広告は、ユーザーに対する信頼性を高め、事務所のブランドイメージを向上させる効果もあります。
これらの要素は、最終的には新たなクライアント獲得につながるため、リスティング広告は弁護士事務所にとって重要なWebマーケティング戦略となります。
リスティング広告のメリットは、以下の4点です。
・顧客に直接アピールできる
・自分の得意分野に関するキーワードで集客できる
・効果の即効性がある
・クリック課金制である
リスティング広告は、特定の検索クエリに対して、顧客の関心に合致した広告を提示することができます。
例えば、「東京 弁護士」や「離婚相談 弁護士」などの検索語句に対して、リスティング広告を表示することで、確度の高いお客様を呼び込むことができます。
また、リスティング広告では、地域やデバイスによっても出し分けが可能です。
そのため、特定の顧客層に効果的に広告を出稿できます。
リスティング広告は、自分の得意分野に関するキーワードを使用して集客することができます。
広告主は、自分の商品やサービスに関連するキーワードを選択し、そのキーワードで検索を行ったユーザーに対して広告を表示することができます。
ただし、競合他社との競争が激しいキーワードでは、広告の表示順位が低くなる可能性があるため、適切なキーワード選定と広告の最適化が重要です。
リスティング広告は、弁護士や法律事務所にとって、一般的に効果をすぐに感じやすいWebマーケティング手法です。
なぜなら、リスティング広告は設定後すぐに表示されるため、すぐにターゲット層にアピールすることが可能だからです。
さらに、広告の数値を必要に応じて調整することができるので、効果を最大化するための素早い対応が可能です。
そのため、リスティング広告は効果をすぐに感じやすいWebマーケティング手法と言われています。
特に、キャンペーンや特定のキーワードに注力することで、短期間での集客効果を期待することができます。
リスティング広告は、1クリックごとに費用が発生するクリック課金制を採用しています。クリック課金制は、ユーザーの検索語句に連動して表示されるため、購買意欲が高いユーザーに対して効果的な広告となります。
しかし、購買意欲の高いユーザーに対してのキーワードのクリック単価の高騰には注意することが必要です。
弁護士がリスティング広告を導入する場合の注意点は、以下の3つです。
・予算管理
・キーワードの選定
・広告文の最適化
・広告配信ツールの仕組みの理解
リスティング広告を導入する場合は、予算管理を徹底する必要があります。
リスティング広告の予算管理は、広告費の効率的な使用と成果の最大化を目指すために行う作業です。
毎日の予算管理で、予算の設定をし、月の広告費に対して予算を使い過ぎていないか、進捗が遅くないかなどを確認することが必要です。
また、適切な予算管理を行わないと、広告費が予想以上にかかる可能性があります。
そのため、リスティング広告を導入する場合は予算を毎日確認して管理する必要があり注意が必要です。
リスティング広告を導入する場合は、キーワード選定が必要で不適切なキーワードを選定すると、無駄な広告費がかかるリスクがあります。
つまり、どのようなキーワードを設定するかによって、費用やコンバージョン数に大きな影響を及ぼします。
逆に、適切なキーワード選定により、低予算でコンバージョンに到達させることができるので、適切なキーワードを選定することで、効果を最大化できるのです。
広告文の最適化は、リスティング広告のクリック率を向上させるために重要な要素になります。
なぜなら、広告文によってクリック率が大幅に変わってしまうからです。
最適化された広告文は、ユーザーの興味を引きつけ、広告へのクリックを促進し、逆に、最適化されていない広告文は、ユーザーにとって魅力的でない場合が多いため、クリック率が低下する可能性があります。
さらに、ターゲットとなる顧客層に対して適切なメッセージが伝わらず、サイトへの訪問者が相談に至らない場合が多くなります。
そのため、広告文の最適化に対して注意を払う必要があるのです。
リスティング広告を効果的に活用するためには、広告配信ツールの理解が必要です。
広告配信ツールを使うことで、予算管理、キーワード選定、広告文の最適化を行うことができます。
しかし、広告配信ツールには多くの機能があるため、ツールの機能を理解しなければ、広告の効果を最大限に引き出すことが難しくなります。
そのため、まずはリスティング広告運用のプロに無料で相談してみませんか?
リスティング広告の運用のポイントは、以下の7つです。
・ユーザーの心理的ハードルを下げる
・CTAボタンをわかりやすいところに設置する
・広告の対応地域を絞る
・キーワードのマッチタイプを絞る
・除外キーワードを設定する
・検索キーワードごとにリンク先を変える
・広告表示オプションを設定する
リスティング広告を効果的に活用するポイントは、ユーザーの心理的ハードルを下げることです。
例えば、直接的な「契約」ではなく、ユーザーが気軽に参加できる「無料相談」や「無料見積り」、「LINE友達登録」などの文言にします。
多くの人々は、「費用が高い」、「問題が解決されないのではないか」といった理由で弁護士への依頼を躊躇することがほとんどです。
このようなユーザーの心理的ハードルを下げる戦略は、ユーザーの不安を解消し、より多くの潜在顧客とのつながりを築きます。
リスティング広告には、ユーザーがCTAボタンに気づくことが重要です。
リスティング広告をクリックした後のWebサイトのわかりやすいCTAボタンの例を以下に示します。
例えば、Webサイトの最初に表示される部分(ファーストビュー)にCTAボタンを設置すると、ユーザーが下にスクロールする前にCTAボタンに気づかせることができます。
さらに、CTAボタンのデザインが小さい場合も気づかれにくい要素として判断されるので、基本的にCTAボタンはファーストビューに設置し大きさを調整するなどして目立たせるようにすると良いです。
リスティング広告では、クリックごとに費用が発生するため、地域を指定して広告を表示する設定をします。
一例として、弁護士の方が地域設定を行う際、自身の事務所が位置する「地域」や「都道府県」を対象にします。
なぜなら、同じ県内のユーザーなら事務所へのアクセスが可能だからです。
つまり、アクセスが困難であると予想される県外の人への広告の配信を止めることで余分なクリックを押させないようにします。
したがって、広告を表示する地域を、事務所のある地域に設定すると効果的に予算を使うことができます。
広告に使用するキーワードを選んだ後、そのキーワードの「マッチタイプ」を設定することが重要です。
マッチタイプとは、検索キーワードがどれだけ一致しているかの範囲を調整する機能です。
この機能には以下の3つの種類があり、登録キーワードとの適合率と広告の表示機械がそれぞれ違います。
登録キーワードとの適合率 | 広告の表示回数 | |
完全一致 | 高 | 低 |
フレーズ一致 | 中 | 中 |
完全一致 | 低 | 高 |
広告費用を抑制したい場合、マッチタイプを厳密に設定することで対応が可能となります。
例えば、法律事務所が「東京 弁護士」というキーワードで「フレーズ一致」を選ぶと、指定したキーワード(この場合「東京」「弁護士」)を含む検索結果にのみ広告が表示されるようになります。
このように広告の表示範囲を限定することで、ユーザーの誤解や悪意によるクリックを防ぐことができます。
さらに、表示範囲を限定することで、特定のキーワードに関心を持つユーザーに対して、自社のサービスを効果的にアピールすることが可能となります。
広告の効率と効果を最大化するため、マッチタイプを用いてキーワードの表示範囲を適切に調整することが重要です。
キーワードのマッチタイプを選定した後、除外キーワードの設定をします。
除外キーワードとは、広告として表示させたくない特定のキーワードを指定する機能です。
除外キーワード設定を行うことで、広告が意図しないキーワードに関連付けられるのを防ぐことができます。
意図しないキーワードとは、主に「否定的な印象を持つキーワード」や「事務所が提供していないサービス」などを指します。
以下は、法律事務所における「意図しないキーワード」の具体例です。
否定的な印象のキーワード | 提供していないサービス |
詐欺・不信etc… | 無料法律相談・遺言書作成 |
もし否定的なキーワードで広告が表示されると、ユーザーはそのサイトが信頼できるのか疑問に感じることがあります。
つまり、自社の評判に直結するキーワードは、除外することで信頼を失うリスクを減らすことができるのです。
検索キーワード(例:特定の法律サービス)に応じて、広告のリンク先を個別に設定します。
例えば、キーワードが「離婚相談」であれば、そのキーワードに関連するページやランディングページ(LP)に直接リンクさせるようにします。
仮に「遺言書作成」というキーワードで検索した結果、リンク先が一般的なトップページだと、ユーザーは自分で「遺言書作成」に関連するページを見つけなければなりません。
このような手間がかかると感じたユーザーは、サイトから去ってしまうことが多いです。
さらに、検索キーワードとリンク先の内容が一致していないと、ユーザーは不信感を抱く可能性があります。
ユーザーがサイトを離れないように、利用者の利便性を最優先に考え、検索キーワードに対応した内容のページへのリンクを設定することが重要です。
広告表示オプションの設定を行います。
広告表示オプションとは、リスティング広告に追加できる文言を付与する機能のことです。
この機能を活用することで、広告文だけでは伝えきれなかった法律事務所の特色や提供サービスなどの詳細を追加できます。
さらに、オプションを使用することで広告の視認性が向上し、ユーザーにより目立つようになります。
法律事務所が広告表示オプションを活用する際には、「サイトリンク表示オプション」と「電話番号表示オプション」が特に効果的です。
サイトリンク表示オプション: Webサイト内の特定ページへの直接リンクを提供する機能
電話番号表示オプション: 広告内に直接電話番号を表示することができる機能
サイト表示オプションでは、ユーザーが興味を持つページへ素早くアクセスできるため、サイトへの訪問が増える可能性があります。
また、電話番号表示オプションでは、スマートフォンユーザーが、表示された番号をタップするだけで直接電話をかけることができるため、お問い合わせの増加が期待できます。
最適なオプション機能は事務所ごとに異なるため、各機能の効果を検討して選ぶようにしましょう。
リスティング広告を代理店に依頼するメリットは、以下の2点です。
・工数と時間がかからない
・専門的な知識の活用ができる
リスティング広告を代理店に依頼すると、無駄な工数を削減することができます。
法律事務所がリスティング広告を自社で運用する場合、多くの工程が必要のためです。
例えば、代理店に依頼することで、「キーワードの選定」「広告文とタイトルの作成」「ターゲットの設定」が不要になります。
そのため、企業は時間と労力を割くことなく広告の出稿ができ、自社のサービスに集中することが可能になります。
代理店に依頼すると、専門的な知識や経験を活用することができます。
代理店はリスティング広告の運用に関する最新のトレンドや効果的な戦略を理解しており、広告の設定、最適化、分析などを効率的に行うことができます。
特に、法律事務所など特定の業界に対しての広告戦略が求められる場合、代理店では、ターゲット層へ正確にアプローチすることで広告費用の最適化ができます。
株式会社WonderSpaceでは、ベリーベスト法律事務所のリスティング広告をサポートさせていただいております。
その実績として、リスティングの広告単価を約20,000円から4,800円へ削減し月間1,000件以上の問い合わせを獲得し、CPAの大幅な削減と問い合わせ数の増加を実現しました。
ベリーベスト法律事務所の課題として、リスティング広告の視認性の低さやLPの離脱率の高さが挙げられていましたが、市場分析とユーザー分析を経た戦略により上記の実績を実現しました。
支援事例として、こちらの記事もご覧ください。
「弁護士数が30名→350名以上!大手法律事務所が実践したWebマーケティングとは?」
この事例は、特に法律事務所などの専門的なサイトを運営していて集客に悩んでいる方にとって参考になる内容だと思うので、ぜひ株式会社WonderSpaceで無料相談してみてください。
検索広告運用のポイントや大まかな流れは、ご存知でしょうか?
あなたが、いざ実際に士業事務所のマーケティングをすることになった時にこの記事を参考にするのも良いと思います。
しかし、検索広告運用を実際に始めてみても「結局、何から手を付けていいのかわからない」「考えるのが難しい」と思いませんか?
記事だけを参考にして、いざ検索広告を運用してみたら効果が出なかったり、、、
今回は、こういった悩みを解決してきた弊社が、士業事務所のための検索広告運用に特化した、受任を獲得するための完全フォーマットを、「士業事務所向け検索広告完全ガイドブック」として無料で公開します。
「士業事務所向け検索広告完全ガイドブック」を見ながら検索広告を運用するだけで、効果的な検索広告運用を実現し、受任を獲得できるようになりますので、ぜひダウンロードしてみてください。
検索広告運用は、難しいからこそしっかりとしたフォーマットが必要です。
成果の出る検索広告運用には、決まって効果的なフォーマットがあります。
リスティング広告は、Webマーケティングの一つとして、法律事務所などの専門サービス業界で重要な役割を果たしています。
キーワード選定や広告文の作成、ターゲット設定など、様々な要素があります。さらに、これらの要素は専門的な知識と経験を要するため、自社だけでの運用は困難な場合が多いです。
ここで、株式会社WonderSpaceでは、リスティング広告のサポートを行っております。特に法律事務所での実績があるので専門的なサービスを提供する企業に対してのサポートを得意としています。
ぜひ、株式会社WonderSpaceで無料相談してみてください。