マーケティング
2018.11.28 (更新日:2022.7.22)
WEBでビジネスを行っていく上で、絶対に欠かせないのが「分析」です。
WEBサービスは実店舗とは違い、どれだけ客足がいて、その中から何人サービスに申し込んだのかといった情報はツールを用いらなければ確認することができません。
サイトのパフォーマンスを管理、監視するツールの導入が必須なのですが、ここで悩ましいのが「どのツールを導入するべきか」ということです。
色々な分析ツールが開発されており、悩むところではありますが、まずはサーチコンソールをお勧めしています。
数ある分析ツールの中から、どうして最初にサーチコンソールを選んだのか、そして、このツールのメリットや使い方を詳しく説明していきます。
目次
サーチコンソールとは、Googleでの検索結果でのパフォーマンスを管理することのできるツールです。
さて、このサーチコンソールはSEO対策にも欠かせない必須ツールとなっていますが、話を聞く限り、意外にも多くのマーケッターはサーチコンソールを効率的に使えていないように思えます。
これ、インターネットビジネスにおいて非常に損をしています。
ですので、しっかりと使えていないと思った方は、この続きをしっかりと読んでいただきたいと思います。
Google社の提供しているWEBツールの中には、グーグルアナリティクスがあります。
アナリティクスは多くの方が利用しているツールです。
アナリティクスを使っているから、サーチコンソールを使わないで良いと判断する方もいるわけですが、これは大きな勘違いです。
サーチコンソールとアナリティクスは全く別のツールであることをまずは確認していきましょう。
簡単にいってしまうと、アナリティクスはWEBサイトのアクセス状況だけを解析するツールとなっています。
対して、サーチコンソールは、Googleのクローラーを呼んでサイトマップを送信したり、任意のURLを表示させない仕様に変更するなど、様々なアクションを起こすことが可能です。
また、何かしらの手違いで自社サイトがスパム認定された場合は、再審査をリクエストしたりもできたりしますので、根本的にアナリティクスと異なっています。
アナリティクスの主な用途は、サイトのアクセス状況になるわけですが、サーチコンソールでは、検索エンジン経由に限定はされるものの、アクセスの過程を分析することが可能となっています。
つまり、ユーザーがどういった行動をして自分のサイトに辿りついたかを明確に分析できるといったわけです。また、被リンクの増減もみることができるので、アクセス数といった結果に限定せず、広い視野でWEBアクセスをみていくことが可能となっています。
アナリティクスと異なり広い視野でWEBのアクセス状況などを分析していくことのできるサーチコンソールですが、どのようにすれば利用できるようになるのでしょうか。ここでは、その登録手順について細かくみていこうと思います。
まずは、検索エンジンから「サーチコンソール」と入力してページにアクセスしましょう。
次に、Googleアカウントにログインをします。
これは、自分のアカウント、もしくは会社で何か使っていれば、それを利用します。
【注意】
尚、現在、Googleのアカウントを持っていない場合は、上記ページの「アカウント作成」から新規でアカウントの作成を行ってください。
上記がサーチコンソールを登録する際のSTEPとなります。
少し難しく感じる部分もあると思いますが、WEBマーケティングを行っている人は、大体タグの管理などを行っているでしょうから、実際にやってみれば、特に難なく工程を終えることができると思います。
前項の手順を踏むことによって、これであなたもサーチコンソールを使えるようになりました。では、実際はどのようにしてサーチコンソールを使っていけば良いのでしょうか。そして、サーチコンソールにはどのような機能が付いているのでしょうか。
その代表的な機能についてみていこうと思います。
自サイトがどのキーワードからアクセスがきているのかを確認するのは、とても重要なことです。でも、それを確認するのって意外と大変だったりもしますよね。そこでサーチコンソールの出番です。
サーチコンソールを見れば、どういったキーワードで、どれくらいのアクセスがあるのかが一目で分かりますので、検索回数のキーワードへのSEOを強化することによって、更にアクセスを増やすこともできます。
SEOのアルゴリズムにおいて被リンクは重要な要素の一つとなっています。ただ、これが非常に難しく被リンクが多ければSEOにおいて有利かと言えば、そうではなかったりもして、被リンクの数には気を遣うマーケッターも多いでしょう。
さらに、昨今ではグーグルのアルゴリズム改定が頻繁に行われている為に、かなり神経質になる項目でもあります。
ですので、サーチコンソールで確認できる被リンクを確認して、アクセス数が多い、つまりは検索エンジンにおいて上位表示されているサイトの被リンク数を確認することで、現在、最も有効的なリンク数を導き出すことができます。
サイト内部にエラーが起こっているとSEOにてかなり不利な状況となってしまいます。ただ、このエラー項目は多岐に渡る為に、私たちがいちいちチェックするのは至難の技ですし、やっていると膨大な時間と労力が発生します。
しかし、サーチコンソールを使えば、エラーが発生すると瞬時に教えてくれるので、わざわざ自分で確認せずともエラーの有無などを確認することが可能となっています。
一生懸命にサイトを作ったにも関わらず、いつまで経っても検索エンジンにひっかかりもしないどころか、検索窓にURLを直接入力しても表示されないといった経験をしたことがあると思います。
これは、グーグルにて、サイトが認識されていないことを意味します。
これは、ロボットが巡回することで、情報が拾われていくのですが、いつ認識されるのか、または、認識されたことを確認するのはサーチコンソールではないと難しいです。
サーチコンソールでは「クロールエラー」といった項目があり、ここを確認することで、グーグルに認識されていないページの有無を簡単に確認することが可能です。
では、グーグルに認識されていないページがあった時はどうしたらいいのでしょうか。これについても、サーチコンソールを使うことで簡単に出来ます。
上図の赤枠で囲っている部分をクリックすると、下のような画面に切り替わります。
そうした後は、インデックス登録をリクエストといったボタンを押せば、自動で認識されるようになりますが、時間に関してはクローラーの巡回次第となっております。ただ、平均して48時間以内には何かしらのアクションがあります。
自分のサイトが、どれくらいGoogleに認識されているかは、マーケッターとして、非常に気になる部分ではないでしょうか。それさえもサーチコンソールを使えば簡単に確認することができるようになっています。
上図のように「インデックスステータス」をクリックすれば、自分のページがどれだけ認識されているのかといったグラフが表示されるので、そこを確認することによって、自サイトのステータスを把握することが可能となっています。
SEO対策においてサイトマップも重要な項目のひとつとなっています。サイトマップの有無によって検索順位の結果が変わることもあるので、ここは見落とさないようにしたいポイントです。
さて、そのサイトマップもサーチコンソールを使えば、簡単にグーグル側に送信することができるようになっています。
方法も至ってシンプルで項目欄の「サイトマップ」をクリックして、サイトマップのURLを入力し「送信」ボタンを押すだけで完了です。
単なる情報サイトであればまだ良いのかもしれませんが、物販などを行ったりと、個人情報を扱うサイトにおいては、セキュリティは死活問題となります。そこでもサーチコンソールは役に立ってくれます。
項目の「セキュリティの問題」をクリックすることで、何か問題のあるサイトが表示されるようになっています。定期的に問題が行っていないかはしっかりと確認するようにしましょう。
前項では、サーチコンソールの登録方法や使い方、機能について紹介しました。これで、あなたはサーチコンソールを使って今まで以上に細かくWEBの状態を確認できるようになったわけですが、ここで終わりではありません。
ここからは、アナリティクスと連携をさせていきます。
まずは、アナリティクスにログインします。
その後「プロパティ」を選択してください。
次に画面上にある「サーチコンソールを調整」のボタンを押します。
その後「編集」から選択可能なサーチコンソールを選択して完了ボタンをおします。
この作業をした後、プロパティが表示されていれば、無事連携は終了となります。
このページの冒頭にて、アナリティクスはアクセス数を分析するだけのツールと表現していたので、ここまで読むと「別に連携する必要はないのでは?」と思われている人もいるかもしれません。
確かにサーチコンソールひとつで、WEBの分析はある程度は可能です。
ただ、冒頭でもお話した通り、この2つのツールは似て非なるものであり、それぞれにメリットがあります。
その為、アナリティクスと連携することによって多角的に自サイトの分析ができるようになり、そこから、サイトの改善ポイントなども浮き彫りになりますので、それを元にサイトを構築していけば、アクセス数も稼ぎやすくなると同時に、ユーザーに意味あるサイトを完成させることも難しくはないでしょう。
以上、サーチコンソールについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
既にお分かりかと思いますが、サーチコンソールは簡単に無料で誰でも使えるにも関わらず、その機能は非常に豊富ですし、自サイトの改善にもかなり役立つものとなっています。
ですので、アナリティクスと併用して作ったサイトの質をあげていって欲しいと思います。ただ、ツールはあくまでも「結果」「過程」しか確認することができません。
失敗するマーケッターに多い共通点なのですが、こういったツールを使うことで「何かを達成した気分」になってしまうこともあるようです。ただ、これはあくまでホームページを構築しているタグ上の話であり、それとユーザーに求められるサイトか否かは全くの別物となっています。
ですので、サーチコンソールを導入したからと言って何かを成し遂げたわけではないことは勘違いしないようにしましょう。ユーザー層を明確にして、そのユーザーが欲しがる情報をまとめ、見やすいサイトを作る。
その一連の取り組みが、現在どのようにユーザーの目に映っているのかを確認するのがサーチコンソールであり、アナリティクスといったわけです。ですので、サーチコンソールでの数字が良くない時は、サイトのコンセプトから見直すなど修正に修正を重ねていくのが良いでしょう。