YouTube広告
2021.12.2 (更新日:2022.7.15)
YouTube広告の配信に興味はあるが、「何をどこから始めたらいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。本記事ではこれからYouTube広告にチャレンジしたい方に向けて、配信できる広告フォーマットの種類、YouTubeで広告を配信するメリットとデメリット、YouTube広告に向いているビジネスを紹介していきます。
ご参考になれば幸いです。
YouTubeの動画広告には以下の6つのフォーマットがあります。
普段YouTubeで何気なく目にしている馴染みの広告もありますので、この機会に広告の種類と各フォーマットの特徴を覚えておきましょう。
また、YouTube動画広告の一般的なフォーマットは上述の6つですが、自動化されたキャンペーンタイプでGoogle広告のあらゆるチャネルの広告に掲載できる「P-MAX」でもYouTube動画広告を配信することが可能です。
また、「ファインド広告」ではYouTube面に広告を出せます。
それぞれのキャンペーン作成方法はGoogle広告ヘルプからご確認ください。
出典:YouTubeヘルプ「動画広告フォーマットの概要」
「スキップ可能なTrueViewインストリーム広告」は、YouTube動画の再生前後に流れる広告で、再生から5秒経つと「スキップ」が可能になります。YouTube動画の本編再生前に広告が流れますが、画面右下にスキップボタンが出てくる広告がそれに当たります。
スキップ可能なTrueViewインストリーム広告は、ユーザーの利便性向上を図る目的で広告再生5秒後にスキップボタンが表示されますが、ユーザーは「スキップボタンの選択」と「動画広告の視聴を続ける」の2択を選ぶことが可能です。
仮にユーザーがスキップボタンを押さなかった場合は、動画広告の内容をしっかりと届けることができます。とはいえユーザーの多くは動画の本編に興味があるため、「スキップボタンが表示されたら押してしまう」というのが実情といえます。
したがってスキップ可能なTrueViewインストリーム広告では、ユーザーが必ず視聴する5秒の間で自社サービスや商品の訴求を行う必要があるといえるでしょう。あるいは続きが気になるストーリーに仕上げ、5秒以上視聴してもらえるような工夫を凝らす必要があります。
「スキップ不可のTrueViewインストリーム広告」は、文字通りスキップができない動画広告です。動画本編の再生前・再生途中に15秒間のスキップできない動画広告が表示されます。
ユーザーは本編再生のために必ず動画を視聴しなければならないため、動画広告の内容にかかわらず不快と感じてしまう可能性があります。スキップ不可のTrueViewインストリーム広告を利用する場合は、不快な思いをするかもしれないユーザーを念頭に入れて動画広告のストーリーを設計する必要があるでしょう。
とはいえスキップ不可のTrueViewインストリーム広告は、スキップ可能なTrueViewインストリーム広告に比べてユーザーの動画視認率が高く、「視聴させる」という点で一定の効果が期待できます。また設定できる動画広告の長さは15秒間と決まっているため、動画広告の尺を予め15秒以内で設定してクリエイティブを作成することが可能です。
「インフィード広告」は、YouTubeの関連動画や検索結果画面、YouTubeのトップページに表示される動画広告を指します。TrueViewインストリーム広告とは異なり、動画本編の再生前・再生途中に表示されることはなく、動画の表紙(サムネイル)をクリックすることで動画広告が表示されます。
インフィード広告は「クリックして初めてユーザーに表示される」という特徴があるため、視聴ユーザーはTrueViewインストリーム広告に比べて自社サービスや商品に興味があるユーザーとなります。つまりコンバージョンに近いユーザーが視認する確率が高い動画広告となりますので、インフィード広告に使用する動画クリエイティブはCVを意識した内容にするのがポイントです。
「バンパー広告」は、いわゆる「6秒動画」と呼ばれるスキップ不可の動画広告を指します。動画クリエイティブが予め6秒で作成され、またスキップされる心配がないことから、多くの企業が「6秒間での訴求」に取り組む動画広告となります。
6秒という限られた時間で自社サービスや商品の魅力を伝える必要があるため、情報量の多い動画クリエイティブは不向きといえます。動画クリエイティブを制作する際は、伝えたいことを1つに絞り、視認性を高めるためのストーリー展開を考えることが成功のポイントとなります。
「アウトストリーム広告」は、ミュート(無音)の状態で再生される動画広告です。特徴としてGoogle広告と連携していることが挙げられ、配信媒体がYouTubeだけでなく、Google広告と連携しているサイトやアプリにも動画広告が表示されます。
YouTube以外の媒体でも動画広告を流せるため、多くのユーザーに認知してもらえる可能性が高まります。ただし動画広告はミュートの状態で表示されるため、無音でもユーザーの関心が引けるような動画クリエイティブを制作する必要があります。
「マストヘッド広告」は、YouTubeのホーム画面(ファーストビュー)に表示される動画広告です。YouTubeのホーム画面上部に表示されるため、高い視認性を獲得できます。
「多くのユーザーの目に留まりやすいスペース」に動画広告が表示されるため、認知向上を目的としたプロモーションなどによく活用されます。
YouTube広告には全6種類の動画広告フォーマットがあり、それぞれ特徴と制作すべき動画クリエイティブのポイントがあります。YouTube動画広告を始める前に知っておきたいメリット・デメリットを確認しておきましょう。
YouTube動画広告のメリットとして以下の3つが挙げられます。
3つのメリットについて詳しく解説していきます。
YouTube動画広告には「人」で絞り込むオーディエンスターゲディングと、「掲載場所」で絞り込むコンテンツターゲティングの2つが用意されています。
それぞれ使い分けのポイントがあり、オーディエンスターゲディングは文字通り「届けたい人に動画広告を届けたい場合」に適したターゲティング方法です。ユーザーの性別や世帯収入に応じた設定はもちろんのこと、YouTubeの視聴履歴から動画広告を届けるユーザーを絞り込むことができます。
またコンテンツターゲティングは「短期間の認知向上を目的としている場合」に効果的なターゲティング方法です。とりわけトピックターゲティングやキーワードターゲティングは、その情報に関心があるユーザーに動画広告を表示させることができるため、視認性が高まりやすいといえます。
YouTube動画広告の動画フォーマットには様々な課金形式が設けられており、全て条件を満たさない限りは課金されることがありません。したがってアウトストリーム広告のように、「広告面積の50%が2秒以上1,000回表示されるごとに課金」といった条件が設定されている場合は、「広告費がかかっていない割に届けたいユーザーに動画広告が視認されている」といった状況が生まれやすくなります。
そもそもYouTube動画広告は、動画広告が表示された回数に応じて課金される方式であるため、「予算を割いたのに届けたいユーザーに動画広告が届かなかった」といった事態がまず起こりません。
広告と聞くと高くつくイメージがありますが、YouTube動画広告は少額から始めることができます。1日1,000円程度でも動画広告の配信設定を行うことができ、1ヶ月に換算しても3万円程度と、小規模ビジネスでも十分実施できます。
WEB集客における広告のメリットは「即効性」にあるため、手軽にチャレンジできる点も魅力の1つといえるでしょう。
メリットが多い一方で、YouTube動画広告には以下のデメリットも存在します。
2つのデメリットについて詳しく解説していきます。
YouTube動画広告を配信するには、当然動画クリエイティブが必要になります。自社で動画を作成したことがない場合は企画段階で躓くケースも多く、なかなか広告出稿まで踏み切れないこともあるでしょう。
とはいえYouTube動画広告は費用対効果が高く、また詳細なターゲティングが行える広告媒体のため、動画クリエイティブが作れないことが原因で諦めてしまうのは勿体ないです。自社サービス・商品の認知向上、販売促進のためにも「動画クリエイティブの制作」は超えていくべき壁といえるでしょう。
壁を超えるには「自社で動画クリエイティブを作成する方法」と「動画マーケティング経験のある代理店に相談する方法」の2つがあります。より工数がかからないのは後者の方であるため、状況を鑑みて判断すると良いでしょう。
そもそもYouTubeという媒体は、ユーザーの趣味や娯楽、情報収集の場として想定された媒体です。したがって訴求内容が強すぎたり、個人のコンプレックスを指摘したりするような動画クリエイティブを制作した場合、ユーザーの目には不快に映ることがあります。動画視聴の様々なシーンで表示される広告だからこそ、ユーザーに寄り添った動画クリエイティブの制作が求められます。
それではYouTube動画広告が合う商材とはどのようなものなのか?を知っていきましょう。様々な広告媒体がある中で、特にYouTube動画広告を配信媒体として選ぶべきビジネスは以下の3つです。
3つのビジネスについて詳しく解説していきます。
YouTubeを利用しているユーザーの実に90%が「YouTubeで新しい商品を見つけている」と回答しています。これから認知拡大を目指すビジネスは多いと思われますので、様々な業界・業種に合った広告配信媒体であることが分かります。
「Google検索」で商品を検索した後、商品購入前に「追加情報を求めてYouTubeに訪れるユーザー」は実に55%に登ります。ユーザーの検索行動は大きく分けて「認知⇒興味・関心⇒比較検討⇒購入」の4つの段階を踏みますが、YouTube動画広告はその3段階目である「比較検討段階のユーザー」にも効果を発揮する広告配信媒体であると分かります。
YouTube動画広告はマス向けの広告配信媒体だと思われがちですが、実は「来店」をコンバージョンに設定して広告配信を行うことも可能です。来店を促すローカルキャンペーンを利用することで、Googleマップ等でも広告を表示でき、MEO施策としても効果を発揮します。
YouTubeは全世界で20億人が利用している媒体です。国内外問わず多くのユーザーが利用するYouTubeで広告配信する可能性は無限大といえるでしょう。今回紹介したYouTube動画広告のメリットや、配信に適しているビジネスに該当する方は一度試してみてはいかがでしょうか。
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