HungerStation　The Subconscious Order（Wunderman Thompson, Riyadh）

カンヌライオンズ2023のCreative Commerce部門でグランプリを獲得した、サウジアラビアのフードデリバリーアプリで行われたキャンペーン。

選択肢過多により、成人は1年に132時間もメニューを選ぶのに時間をかけているという課題を解決するために、AIによる視覚の追跡によってユーザーが潜在的に求めている料理をオーダーできるようにした。

出典：https://www.youtube.com/watch?v=HuAQ3UyyjaU

課題

・選択肢過多で、一年にメニュー選びに132時間もかけている
・サービスの利用者を増やしたい

ターゲット

・フードデリバリーを使用する人
・アプリをダウンロードしている人

ターゲットインサイト

・自分が何を本当に食べたいのかわからない
・色々なお店がありすぎて選びきれず結局オーダーするのが面倒になる

コアアイディア

・サービスに独自の価値をつけ他社サービスとの差別化を図り、自社を選択する理由を生み出した
・何が届くんだろう？というワクワク感を生み出しユーザーの体験価値を向上させる
・現代人のニーズを満たすサービス

結果

1日6000人の新規顧客の獲得、250万件のメディアインプレッションを獲得

「何か食べたいけれど特に食べたいものがない」という一度は経験したことがあるであろう潜在的な悩みを解決するアイディア。ルーレットでメニューを決めるなどはあったが、完全お任せで目の動きからAIが本当に食べたい物を選んでくれるという仕組みが斬新で面白い。

他のEコマースでもすぐに応用できそうな汎用性があり、迷った末に買わない層を減らして売上向上に貢献できる仕組みではないだろうか。

※個人の見解です。