「弁護士として独にしたいけど、独立してもやっていけるのかな…」

「独立して悲惨にならないために、どうしたら良いのか知りたい」

弁護士として独立開業後に順調なスタートを切るためには、事前の準備が不可欠です。

この記事では、下記内容に沿って、弁護士が独立で直面する悲惨な現実について必要な情報をまとめています。

・弁護士の独立が悲惨になる理由

・独立に成功する弁護士の特徴

・リスクを回避するための具体的な対策

集客に関して不安をお持ちの方は、以下の記事も合わせて参考にしてください。

弁護士の集客方法は？効果的なWebマーケティング手法を解説

弁護士の独立が悲惨になる理由5つ

まずは、弁護士が独立後に「悲惨な結果」を引き起こす理由を5つご紹介します。独立を考える前に、これらのリスクについてもしっかり理解しておきましょう。

（１）独立開業の資金不足

独立するには事務所を借りるための初期費用や事務機器、専用ソフトウェアの導入といった費用も必要になるため、開業準備には大きな資金が必要です。また、事務所運営には、賃料、通信費などの固定費が発生しますが、開業してすぐに顧客が安定するわけではありません。

特に独立後1年から2年は、収入が不安定で運転資金のやりくりが難しくなることもあります。また、独立間もない弁護士は実績が少なく、金融機関からの信用が不足していることが多いため、必要な融資を受けるのが難しいのが現実です。これにより、自己資金だけでの開業になりやすく、経営基盤が弱くなることもあります。

（２）集客力の弱さ

弁護士としての能力がどれほど高くても、それが知られなければ顧問先を集めることは難しく、事務所の経営が成り立たなくなります。

集客には専門的な知識とスキルが必要です。しかし、多くの弁護士は法律に関する深い知識を持っている一方で、マーケティングや営業といったビジネススキルに関しては十分な経験がない場合があります。これにより、効果的な集客方法を見つけることが難しくなるのです。集客力の弱さが収入不足につながり、独立した弁護士が経営に行き詰まる原因となります。

（３）物件や立地が悪い

新規顧客を獲得する際、アクセスのしやすさや周囲の環境が依頼者の信頼感に直結することが多いため、物件や立地の選定が重要です。

弁護士が独立する際、予算の理由により理想的な立地を選べないケースもあります。家賃を抑えようとするとアクセスが悪かったり、目立たない場所に事務所を構えざるを得ないことがあります。例えば、最寄り駅からの距離が遠い、ビルが古くて入りづらいなど、不便を感じる物件になることもあるのです。

また、立地が悪いと認知度も低くなります。住宅街や裏通りのような目立たない場所では存在をアピールしにくくなります。特に、事務所の規模が小さい場合は、立地に影響されやすくなるでしょう。

（４）他者との差別化ができていない

法律の専門家としての能力があっても、他の弁護士や法律事務所と比較して際立った特徴がない場合、依頼者の目に留まりにくくなります。

多くの弁護士が提供する契約書作成やトラブルの法的解決といった一般的な業務だけでは差別化を図ることが難しいのが現状です。

たとえ能力が高くても、周囲から「その弁護士ならではの強み」が見えなければ、競争の激しい市場では苦戦することも多くあります。専門分野を特化する、独自のサービスを明確にすることが、独立弁護士にとって必要です。

（５）弁護士が増え競争が激化

弁護士の数は年々増加し、2020年の弁護士総数は42,164人にまで増加しています。その結果、依頼者を獲得するための競争が激しくなっているのです。

依頼者は弁護士を選ぶ際に価格や専門性、評判などで比較することが多いです。そのため、他の弁護士に比べて明確な特徴を伝えられない場合、選ばれる確率が低くなります。特に、新規に独立した弁護士や実績が少ない場合、大手事務所や経験豊富な弁護士と比較されると選ばれるのが難しくなることも少なくありません。

また、競争が激化すると価格競争も起こりやすくなります。一部の弁護士が依頼者を獲得するために低価格でサービスを提供すると、他の弁護士も料金を下げざるを得なくなります。案件を獲得しても収益が低下し、経営を安定させるのが難しくなるでしょう。

参照：日本弁護士連合会「日本弁護士連合会と弁護士数」

独立に成功する弁護士の特徴

独立後に成功を収める弁護士には共通した特徴があります。ここからは、独立に成功するために必要な弁護士の特徴を解説します。これから独立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

十分な経験と専門性がある

独立して成功する弁護士に共通する特徴の一つが、十分な経験と高い専門性を持っていることです。法律業務は専門性が重視される分野であり、経験と専門性がある弁護士は、「この分野ならこの人に頼みたい」と思わせるきっかけになりやすく、独立の成功につながります。

また、経験豊富な弁護士は依頼者の多様なニーズに対応する柔軟性があります。これまでの事例を踏まえた判断や複雑な案件を解決する力は、依頼者の安心感を高めることになります。例えば、離婚や相続など、特定分野に特化して成功している弁護士は、専門性が評価され、案件獲得が可能となるのです。

提案力や営業力がある

弁護士は単に依頼者の問題を解決するだけでなく、どのように解決するか、依頼者が抱える問題にどんなアプローチを取るべきかを提案する能力が求められます。依頼者に対して具体的で分かりやすい解決策を提案し、納得してもらうことで、リピートや紹介につながることが増えます。

弁護士が新規の依頼者を獲得するためには、積極的な営業活動が必要です。営業活動を通じて自分の専門性や強みを他の人に伝えることができれば、信頼と評判が広がり、事務所を安定させる基盤が整うでしょう。

失敗から学ぶ姿勢がある

弁護士としてのキャリアには、思い通りにいかないことや失敗がつきものですが、挫折と捉えるのではなく、成長の機会として捉えることが大切です。失敗を経験することで、法的判断の精度や進め方を見直し、改善点を把握することができます。次回の案件でより的確な対応ができるようになり、依頼者からの信頼も深まります。

弁護士が独立する際にするべきリスク対策3つ

弁護士が独立して開業する際には、法的な業務だけでなく、経営や顧客管理、財務面など、幅広い準備と対策が必要です。ここでは、弁護士が独立する際に特に意識すべきリスク対策を3つ紹介します。

（１）開業資金・運転資金を確保する

独立して開業するには、事務所の設立費用、広告宣伝費用、さらには事務所運営に必要な日々の費用がかかります。資金を確保するためには、事前に十分な準備が必要です。

まず、開業資金を確保するために、開業前にどれだけの金額が必要かを見積もり、予算を計算することが重要です。運転資金についても、開業後数ヶ月は収入が不安定なことが予想されるため、生活費や事務所の運営費用を確保しておくことが大切です。

開業資金と運転資金をしっかりと準備しておくことで、経済的なリスクを軽減し、独立後の安定した経営ができるようになります。

（２）事業計画を立てる

事業計画を立てる際には、目的と目標を明確にすることが必要です。地域社会への貢献といった開業の目的やターゲットを決定し、具体的な目標（売上高、顧客数など）を設定しましょう。数値目標を設定することで、事業の進捗状況を客観的に把握し、軌道修正を行うことができます。

事業計画は弁護士が独立開業の基盤となるだけでなく、銀行からの融資を受ける際にも重要な資料となります。

（３）集客・マーケティング戦略を立てる

弁護士が独立する際の集客・マーケティング戦略は事務所の成長に欠かせません。まず、ターゲット顧客を絞り込み、ホームページやブログ、SNSを活用して信頼感を構築します。顧客と直接つながり、認知度を高めることが大切です。さまざまなプラットフォームでの集客を組み合わせることで、継続的に集客し、事務所の成長を支えることができます。

まとめ

弁護士が独立する際には、事務所の開設の初期費用や経営の負担があり、集客力が弱いと経営が厳しくなることがあります。しかし、独立して成功する弁護士は経験や専門性が豊富で営業力があり、独立後の安定した経営が可能となります。

集客の難しさを解決するためには、最適な集客方法を選ぶことが大切です。中でも、オンラインを活用した集客が効果的な方法として注目されています。近年、インターネットを通じて法律相談を検索する人が増えており、WEBマーケティングを行うことで、ターゲットとなる顧客に効率よくリーチすることが可能になります。

WonderSpaceでは、WEBマーケティングの専門知識を活かし、集客方法や効率的な広告戦略についてサポートを提供しています。無料相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

集客に関して不安をお持ちの方は、以下の記事も合わせて参考にしてください。

弁護士の集客方法は？効果的なWebマーケティング手法を解説