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2023.12.6 (更新日:2023.12.21)
出典:https://www.youtube.com/watch?v=-uC27kcc6jo
2023年ソーシャル&インフルエンサー部門でゴールドを受賞。
ブラジルのクレジットカード会社、Flashが行ったキャンペーン。
2022年のワールドカップでブラジル代表のジャージの値段が今までで一番高くなったことを受け、Flashはナイキのオンラインストアでジャージを購入して”Flash”と名前をカスタムし、SNSに投稿した人には半額返金するとのキャンペーンを発表。
このキャンペーンを受けナイキはFlashとカスタムできないようにしたものの勢いは止まらず、Flashと手書きで入れてSNSに投稿する人も多数現れるほど話題になった。
・ジャージの値段が高騰し、購入する人が減った
・カードの利用者が増えない(VisaやMastercardが強すぎる)
・ユニフォームが欲しいけれど高くて手を出せないブラジルの人
・クレジットカードを持てる年齢の人
・わざわざメジャーブランドではないクレジットカードを作ろうと思わない/ 主要ブランドのクレジットカードを既に持っているのでもういらない
・ブラジルサッカーチームはユニフォームを着て応援したいけど高すぎる
・広告を打つ代わりにユニフォーム代をキャッシュバック
→名前の部分に自社名を入れることでブランドの認知度を高められるし、同じお金を出すなら広告出稿費にお金を出すよりもキャッシュバックした方がブランドの好感度に繋がる。
・キャッシュバックを受けるにあたってSNS投稿が必須
→キャッシュバックを受けたい人が投稿→それを見た人が気になって調べる→同じようにキャッシュバックを受けるために投稿するというように、必然的にSNSでムーブメントを起こすことができる。
・人々の不満を解消するアイディア
→「ジャージが高いという」人々の不満を、「自社の宣伝をしてもらうことでキャッシュバックする」という自社の宣伝と絡めて解消することで、人々の不満は解消され、Flash側は人に喜んでもらいながら広告と同様、またはそれ以上の宣伝効果を得ることができてwin-win。
・キャンペーン中、SNS上でのブランドのメンションが2300%増加
このキャンペーンを通して感じたのは、必ずしも宣伝は広告を使わなくてもなくてもいいということ。広告出稿に費用を出す代わりにユーザーへのキャッシュバックに費用を使ったのが面白い。また、負の解消はマーケティングにおいて大事だと思うので、人々が抱えている不満を自社でできることでどう解消できるのかを考えられると良いのではないかと感じた。
※個人の意見です